何が辛いのか(途中まで)

先週からおなかが痛い、友達が意地悪をしてきて嫌だ、先生もすぐに怒るから嫌だ、と言って荒れたり、朝なかなか学校に行こうとしませんでした。そこでスクールカウンセラーのアドバイスから先週三日間休ませました。来週から母親の付き添いで登校させることになっています。

担任はとても教育熱心な、子ども思いの先生です。クラスに特別いじめがあるという話はありません。整然としたクラスのようです。

担任からの電話連絡では、その日に宿題をしてきていなかったので、そして其れが何回か続いていたので、先生に怒られたそうです。授業にも集中していなくてそわそわしていて、体操にも参加しようとしないで、保健室に行ってしまいました。担任がいろいろと質問をしようとすると、その場から逃げ出して家に帰ってしまったようです。帰っても母親に学校で会ったことを何も言っていなかったので、担任から電話連絡があったときに母親はびっくりしてしまいました。

このようなことは今までなかったことです。母親が子どもにいろいろと尋ねても今までと同じことを渋々と言います。母親は学校に何か辛いことがあるように感じたのですが、その辛いことが何か特定できていません。そこでスクールカウンセラーと相談して子どもをしばらく休ませることにしました。子どもが学校を休んでいればまた登校できるのか、母親はとても心配をしています。

<回答>

>先週からおなかが痛い
これは仮病ではありません。本当におなかが痛いのです。しかしおなかに何か病気がある可能性はきわめて低いです。教室内にあるストレス刺激からの自律神経症状です。

>友達が意地悪をしてきて嫌だ
教室内の雰囲気が嫌だという意味だと思います。教室に痛くないという意味だと思います。そのように教室にいるのが嫌だという思いが強いと、教室内で普通になされていることを、他の生徒からされたことで、意地悪に感じられる場合があります。

>先生もすぐに怒るから嫌だ
きっと先生は学級運営に一生懸命なのだと思います。自分のクラスを良くしようとしているのだと思います。そのクラスを良くしようが大人の価値観で、父兄の価値観で良いクラスという意味で、子どもの立場から言うと、子どもらしさを奪っていて、とても辛くなりがちです。その辛くなる程度も子どもによって異なります。この子どものように、担任のクラス運営で、教師から見たら良いクラス運営で、父兄から見てもしっかり指導する良い先生であっても、子どもにとってはとても辛くなる子どもが出てきます。其れは決して子どもが悪いわけではありません。子どもの性格の問題で、担任がそれぞれの子どもの性格に配慮しないクラス運営をしているからです。

このようなことをなくするために少人数クラスが叫ばれていますが、それでもこの子どものような子どもが出てきます。出てきても担任がそのような子どもがいることを配慮した学級運営をすれば良いのですが、現実に其れをするのが難しいようです。其れはほとんど全ての教師が、心が元気でどんどん伸びようとする子どもへの対応法は知っていても、またどんどん伸びなくてもそれなりの子どもへの対応法は知っていても、心が辛くなった子どもへの対応法を全く知らないし、素人もしていません。たとえ(今まで知っていた教師はいません)知っていても其れを行う余裕がないみたいです。