学校での忘れ物

<相談>
このところの朝だけ息子は元気がありません。朝も起こさないと起きてきません。昨日学校で忘れ物をして先生に怒られたよう(息子は母親に黙っていたけれど、担任から電話がありました)で今日は休みたいみたいでした。きっと小学2年ですので親には言えなかったのかもしれません。
今日息子は学校を休みたいようなので、休ませます。ただこのところ元気なく学校に行っていましたから、明日も休みたいと言うのかもしれません。早く元気になって欲しいのですが、何に気をつけたら良いでしょうか?
日常生活は朝起きるのが遅いだけで、食欲もあり、テレビを見たり、絵を描いたり、親から見たら特に変わったことはありません。

<回答>
>このところの朝だけ息子は元気がありません。朝も起こさないと起きてきません。
きっと何か病気があるのではないかとお母様は思われて病院にも連れて行かれているはずです。問題は朝だけというお母様の観察結果でしょう。つまり朝という条件を小学2年生の子どもに当てはめると、其れが子どもが学校に行く、行っている時間です。学校に行くのが男の子にとって辛いという意味でしょう。辛い学校に行きたくないから朝起きてこない、無意識に寝坊をしていると言う関連が考えられます。

>昨日学校で忘れ物をして先生に怒られたよう(息子は母親に黙っていたけれど、担任から電話がありました)で今日は休みたいみたいでした。
学校が辛いと子どもは学校に対する注意が散漫になります。先生の言葉が辛さになっても、記憶に残らないですから、忘れ物が多くなります。其れを先生が叱る、親が叱ると、子どもの学校への辛さにその辛さが加重されますから、学校をますます辛く感じるようになります。これは経験的に不登校の子どもによく見られる事実です。ますます学校に行きづらくなりますし、忘れ物をしがちになります。

このようなことを言う人は少ないと思いますが、子どもが学校での忘れ物が多いと言うことは、子どもに忘れ物をしないように躾けるという考え方に繋がりやすいですが、不登校の子どもの対応をしていますと、子どもの学校での忘れ物は、子どもが学校で辛くて、忘れ物をしないようにする心の余裕がないという意味に理解した方が良いよ学校に行きづらいことに、うです。ですから、必ず成り立つというわけではないですが、子どもが学校での忘れ物が増えたと言うことから、子どもの心が不登校気味だと理解しても良いぐらいです。この状態から不登校になった場合には、不登校分類2である可能性が高くなります。

>きっと小学2年ですので親には言えなかったのかもしれません。
これは間違った考え方です。子どもはどの子どもも自分の思うこと感じることを全て母親に話したいという傾向(多分本能)があります。其れを無視してお母様の独断的な判断は間違いになりますし、其れがあるから、子どもがますます母親に話せなくなっている可能性があります。

>今日息子は学校を休みたいようなので、休ませます。ただこのところ元気なく学校に行っていましたから、明日も休みたいと言うのかもしれません。
不登校分類2だけれど、子どもが無理をして学校に行っている姿だと思います。この状態が続きますと不登校分類3になって、解決が大変に難しくなります。

>早く元気になって欲しいのですが、何に気をつけたら良いでしょうか?
学校内に何か辛い物があって(たとえば担任)子どもが学校に行きにくいのだから、母親として学校の問題を解決するか、学校の問題が解決するまで子どもに学校を忘れさせて楽しく家時間を過ごしてもらう必要があります。