精神世界の存在

以前から何回も書いていることをもう一度書いてみます。

心は脳の機能です。脳が機能をしなくなったら、つまり脳死になったら、その人に心の機能はありません。

精神身体二元論というのがあります。未だに多くの心を研究する人は信じています。精神世界というのが人間のいる世界とは違う世界(もちろん科学的に存在しません)、ある意味で神がいる世界、天国、地獄があると信じているのです。精神の世界が何かわからない影響を脳に及ぼして、脳に心を生じさせているという考え方です。ですから、心自体はどのような物かわからないけれど、日常生活で経験することから心がわかるという理論です。そのような理論を推進する人は、心理学をしている人は、人とはこういう物だ、心とはこういう物だと、決めつけて話を進めています。都合の良いように心を理解しています。

数学でもそうなのですが、ないものをないと証明することは不可能です。これだけ科学が発展して、宇宙の始まりや宇宙が広がっているという事実がわかっていても、この観測できる宇宙とは別に、精神世界、神の国がないと証明できません。精神世界から私たちが知らない何かが影響を及ぼして、私たちの心を作っていると言うことを否定することもできません。

昔の医学は神や迷信からの医学でした。現在の医学が、人間や動物の体の機能から、科学的に学んでいるように、現在の心理学も人間や動物の体の機能から、特に脳の機能から学ぶべきです。其れなのに、現在の心理学もその研究者の主観的な経験から作り上げられています。現在でも迷信と言えないけれど、迷信的な要素が大きいです。そしてそのために都合が良いところだけ、科学的な事実を利用しています。