逆行動の法則

逆行動の法則は心が辛い子供では必ず成り立ちます。心が辛い大人でも参考になる考え方です。ある方からのメールです。

>25年近く、うつで、引きこもっているいとこがいます。
鬱状態とは、嫌悪刺激から逃げられなくて、自分の心の中に逃げるしか方法がない人です。25年ですからだいぶ長いけれど、周囲の人、このいとこに信頼ができる人が出てきたら、社会参加ぐらいまでにはなれる、どれまで自立ができる大人になれるかわかりませんが、一人で社会生活をしながら生きていけるようになると思います。

>叔父さん、叔母さんは親戚中に、話すし、このいとこの鬱状態を否定しています。
>その親戚や親が話す内容を私はよく聞いていました。
これが巡り巡っていとこの方が自己否定を強めます。

>親達は引きこもりに対して、すごく、困ったこと、なんとかならないかと、問題にしていたのを、よく、聞いていました。
逆行動の法則が成立する可能性が高いです。いとこさんの鬱状態を解決しようとすると帰って鬱状態を強めます。逆に鬱状態を認めていとこさんのやりたいことを認めていけば、鬱状態は軽くなり、解決すらできるかも知れません。
今の時代、精神手帳をもらい、年金をもらって一生過ごすことも可能かも知れませんが、それでは生まれてきた意味がないように私には思えるのです。
大人でも鬱状態ぐらいなら、逆行動の法則を配慮して対応をすることで解決できる可能性があります。しかし時間がかかります。

>私は、分かりますよ。
>理屈ではなくて、感覚で。外の大人から降り注がれる視線から、逃げて、隠れて、無神経な同年代のこどもからも、気づかれないように。
そうですね。自分を守るために、自分の殻の中に逃げているという意味です。子供では殻の中に逃げても、その殻の中で成長が可能ですが、大人になるとからは身を守るだけです。その殻に逃げることも許されない現代社会があります。

>自分のほっとできる部屋で、沢山ダラダラしたら、外に出たくなる感覚も分かります。
これは子供の場合です。子供には成長がありますから。ですから繭籠もりと表現することが多いです。大人の場合はやはり信頼できる他の大人の手助けが必要です。逆行動の法則のように、鬱状態を肯定してあげる人です。

>豊かな時代に育ったから、親の世代より弱いのも、納得できます。
>それは、戦時中を生きた人は、本当に強いな、と父親が言っていたことと同じなのも分かります。
豊かな時代には、常識や社会ルールが優先されますから、他人から否定されやすいし、自己否定を起こしやすいのです。

>それが混乱の原因かは、わかりません。
>私は、何かが辛い人?それもわかりません。
他人からの否定、自己否定、この否定が鬱状態を抜け出す、自己肯定の循環に入る大切な入り口です。

>それぐらい、誰にでもありますよね。
そうですが、多くの場合、誰かが折り合いをつけさせてくれますし、心が元気な人なら自分で折り合いをつけることができます。折り合いとは肯定してあげるという意味です。