不登校と引き籠もり

<質問>
不登校の子は何か学校での出来事でトラウマが生じ学校に行けなくなり部屋に閉じこもりやすくなるようですが、部屋に閉じこもる理由は様々ですが、『学校や社会にでられなくなった自分と言う状態に傷つき疲れる』と言う点は共通なのでしょうか?

<回答>
不登校の子は何か学校での出来事でトラウマが生じ学校に行けなくなり部屋に閉じこもりやすくなる
学校内での出来事だけで子供が不登校になる場合は、不登校分類2になります。学校内での出来事が解決すれば、子供は学校に行かれます。この場合学校内での出来事がトラウマとして機能をしますから、子供の不登校と学校内での出来事との間の関連に気づく人も出てきますし、当人も気づくことが多いようです。

学校内での出来事で不登校になれなくて、その子供が学校に行き続け、繰り返し学校内での出来事を経験すると、学校内の出来事だけでなく、学校自体がその子供を辛くして、その子供はその学校内の出来事がなくなっていても、学校に行かれません。不登校分類3になります。

不登校分類3の子供は学校を見ただけで、意識しただけで、体の奥底から辛い物がわき上がってきて、その辛さから動けなくなり学校に行かれなくなりますが、ただ単に学校に行かれないだけでなく、そのわき上がってくる辛さから荒れたり問題行動をするようになります。

学校自体、学校に関連していて学校を連想させる物を、登校刺激と言います。不登校分類3の子供は登校刺激を受けただけで上記の辛さを生じるようになって居ますから、その辛い登校刺激を避けるために、家の中に逃げてきます。家の中に登校刺激があるときは、自分の部屋の中に逃げていきます。引きこもり、閉じこもりの状態になります。

>部屋に閉じこもる理由は様々ですが、『学校や社会にでられなくなった自分と言う状態に傷つき疲れる』と言う点は共通なのでしょうか?
これは大人が持っている知識から引きこもりを理解しようとなさっていますね。子供の心は上記のように全く異なっています。ですから大人の知識で不登校を理解しようとしても理解できないし、登校刺激で辛い子供の心を守れません。不登校、引き籠もりの子供の心を今の大人は、いわゆる専門家でも知らないと言って良いと思います。