母親の制止を振り切って

ある不登校の子供を持つ母親からの質問です。

本心をトラウマからの辛さから守るために、学校に関しては行くな!と言えます。しかし子どもの行く場所が適応教室なのでそこも同じですか?
本人が本気で行くと言い出した時、学校に行くことを許す?タイミングはどんな感じですか?親を振り切って強く反抗して行く感じでしょうか?

>本心をトラウマからの辛さから守るために、学校に関しては行くな!と言えます。
お子さんが不登校分類3なら、その様になさって下さい。それだけでなく、学校を連想する物を全てお子さんの周囲から取り除いて下さい。

>しかし子どもの行く場所が適応教室なのでそこも同じですか?
不登校の分類3なら、適応指導教室も子供に学校を連想させます。特に学校内にある適応指導教室は、学校と同じだと考えて下さい。
ただし、子供によっては不登校でないけど、つまり学校に反応をするトラウマが無いけれど、子供の性格から適応指導教室での学業を子供が求めるときには、その対応は不登校の子供への対応と全く異なります。学校に行っている、心が元気な子供への対応の仕方と同じで良いです。しかしこのような子供は極めて少ないという事実があります。

>本人が本気で行くと言い出した時、学校に行くことを許す?タイミングはどんな感じですか?親を振り切って強く反抗して行く感じでしょうか?
不登校分類3ならその通りです。そこまで子供に学校へ行かさない対応をしてもそれを乗り越えていくぐらいの心のエネルギーがあれば、大丈夫です。

ただ、直接関係ないことですが、母親が子供の学校に戻るタイミングを気にしていると、それは子供に登校刺激として伝わります。不登校の子供は、母親の思いに極めて敏感です。母親にその気がなくても、母親が子供の学校に戻ることを考えただけでも、それは登校刺激として子供に伝わってしまいます。日本文化の中の子供は学校に関すること、登校刺激にと手も敏感なのです。ですから、不登校の子供を持つ母親へは、子供が学校に戻るタイミングを教えたくないのです。

小学生から不登校だった息子を育てていた母親ですが、中学校に入ってとても心が元気になり、学校に行くと言い出しました。母親は必死で行くなと説得して、子どもが学校に行く用意を何もしませんでした。しかし子供は自分で制服などを祖父母を利用して手に入れて、母親が玄関で学校に行かないように息子を押さえつけても、それを振り切って学校に行き始めました。今は不登校になる前の姿が息子には全くありません。