不登校分類1、2

不登校分類1、2への質問について に追加します。

不登校分類を母親の言葉から他人が判断するのは不可能に近いです。小学校入学時から不登校なら、不登校分類1と判断しやすいですが、入学から時間が経つと、例えば一ヶ月経った時点での不登校では、不登校分類1の可能性もありますが、不登校分類2の場合、可能性は低いですが不登校分類3の場合すらあります。

入学時から学校に行きづらくて親が不登校を認めた場合には、不登校分類1になります。其れは学校内での辛い経験が無いからです。

不登校分類1に属するはずの、入学時既に学校生活が難しい子供が親の圧力で学校に行き続けていると、それだけで学校のあり方への辛さが高じて、学校内で子供の周囲の物を辛く感じるようになりますし、生徒同士の間の関係が難しくなり、それも子供を辛くしてしまいます。つまり、学校内の人や物に反応をするトラウマ(恐怖刺激)を子供は学習してしまいます。そこで不登校になった場合、つまり親が不登校を許した場合、子供は不登校分類1の要素を持ちながら、不登校分類2に成ってしまいます。それでも親の圧力で子供が学校に行き続けたら、学校自体に反応をするトラウマ=fecorを学習してしまう可能性もあります。

学校に行きだして順調に学校生活が出来だしてから、子供が不登校になった場合には、学校内、叉は学校そのものに反応をするトラウマが出来たと考えられます。子供が学校に行き渋りだして直ぐに子供を不登校にさせた場合、不登校分類2の可能性が高くなりますが、不登校分類2の心の状態で子供がよい子を演じて子供から学校に行き続けていたら、子供は不登校分類3に成ってしまいます。親が子供の辛さに気づいて直ぐに子供を不登校にしても、子供は既にfecorを持って居る場合があります。しかし親の圧力で学校に行き続けた後に不登校になるよりそのfecorの反応は弱いと考えられます。それだけ早期に不登校問題の解決が得られる可能性があります。もちろん親の対応次第ですが。

それ故に、不登校の子供の姿を見続けている母親でも、その母親の言葉から不登校分類をしなくてはならない他人でも、不登校分類を実際に行うのは不可能に近いのです。不登校分類は頭の体操と言って良いと思われる理由は、実際上区別が大変に難しいと言う事からです。

子供が不登校になった場合、いかにして子供を学校に戻すのかという点が不登校問題の解決ではありません。子供が学校に戻るという姿は、不登校問題の解決としてわかりやすいですが、子供が学校を求めて学校に戻るのなら、それは不登校問題の解決になります。子供の学校に対する拒否反応があっても弱まった時点で子供を学校に戻したなら、また学校への拒否反応が強くなってしまいます。せっかく弱まったfecorの反応が元に戻ってしまいます。大切なのは、いかにして子どもの心の辛さを無くして、つまりfecorが反応をしなくして(子供の心を元気にして)、心が元気な大人にするかが、不登校問題の解決です。その子供の心を元気にすることで、子供が子供から求めて学校に戻ることも多いのです。

不登校分類1、2、3のどの分類の子供でも、子供を学校に行かせるより、子供の心を元気にする、子供社会の学校への拒否反応を無くする対応が、不登校分類3の子供への対応と同じ対応で出来ます。その対応の過程で子どもの心が元気になったら、子供の方から学校を求める様になりますから、親の方から急いで学校を与えようとしない方が良いと言う意味です。でもたまたま与えてみたらうまく行ったと言うことから、結果論的に不登校分類1だったとか、不登校分類2だったとか判断出来ます。

どの様な不登校の子供でも、子供の心を元気にして(fecorがあるならそれを反応をしないようにして)、親が止めても子供の方からそれを押し切って学校に行くようになるのが、不登校問題解決の確実で最短の方法だと考えられます。