韓国のいじめ厳罰化 5

次にいじめる子供の心理を説明します。それは大人のいじめに通じるところもありますが、一応違うと考えて理解を試みて下さい。

心が元気な子供は基本的にいじめをしません。心が元気な子供はその本能から同年代の子供と楽しくすごそうとするからです。心が元気な子供同士で遊ぶときにはいじめは無いと考えて下さい。心が元気な子供の遊び集団の中に、心が辛い子供が一緒に遊ぶ場合、心が辛い子供は心が元気な子供の遊びについて行けない場合があります。この場合に、心が辛い子供は辛さを感じますが、多くの場合心が元気な子供がフォローしてくれることが多いし、心が辛い子供も辛かったらその遊びから逃げ出すことが出来ます。

既に心が辛い子供同士で遊ぶ場合です。楽しく遊べたら子ども達の心が元気になっていきます。ところが今の日本の学校の中では、遊びに限界があります。十分に楽しく遊べません。そこで心が辛い子供の中には、他の子供で遊ぼうとする子供が出てきます。その遊ぼうとする子供と遊ばれる子供が出てきます。その際に遊ばれる子供が楽しくなるような遊びをしません。遊ばれる子供が辛そうにするのを見て楽しもうとするのです。遊ぶ子供はその方がより楽しいからです。遊ばれる子供がその遊びから逃げ出せたら、それでその遊びは終わりです。一時的ないじめで終わりです。深刻ないじめの問題を生じません。

心が辛い子供が他の子供で遊ぶ場合、遊ばれた子供が逃げ出したら、そこで楽しさは終わりになってしまいます。そこで遊ぶ子供は遊ばれた子供で遊んでも、その遊ばれた子供が逃げないような子供を選びます。心が辛い子供で遊んでも、その遊ばれた子供が逃げ出せないように、遊ぶ子供はグループを作って、遊ばれた子供を逃げ出せないように、そして他の人から見ても遊びと見えて、いじめと見えないような遊び方をします。ですから多くの場合、いじめられている子供も最初はいじめる子供と仲良く遊び始めますが、だんだん辛い思いをさせられるような遊びになっていきます。

いじめをする子供は、いじめられている子供をいじめてやろうとして遊んでいるのでは無いです。いじめる子ども達が楽しく過ごすために、いじめられている子供を利用して遊んでいるのです。ですからいじめる子供はいじめようとしているのではありません。楽しくすごそうとしているだけです。そしてその楽しもうとするのも、楽しもうとする子供の本能からの行動で、意識的にいじめてやろうとしているのでは無いです。このことがとても大切なことです。いじめる子供はいじめをしようとしていじめをしているのではないと言う、大人の心とは違った子供の心の動きを理解する必要があります。