韓国のいじめの厳罰化 8

いじめの要点です。

私が知る限り、子どものいじめの多くは学校内で始まっています。

いじめる子供、いじめられる子供も、不登校になっていないけれど、心が辛い子供です。学校が楽しくない子供たちです。

いじめは遊びから始まっています。

いじめる子供は、大人からいじめと指摘されると、言葉の上でいじめと理解する場合があります。しかし、いじめをしていると、大人のようには理解していません。

大人からいじめと指摘されると、大人の力でいじめをなくそうとすると、いじめは大人から見えないところで行われます。いじめの程度もひどくなります。大人には親や教師、第三者も入ります。大人から見えないところでいじめが行われると、大人の目には、いじめが解決したと理解されることが多いです。大人が気付かないことは、いじめがなくなったことになりません。多くの場合、大人が気付かないいじめが陰湿化している場合が多いように思われます。

その結果、いじめの問題点が大人に見えてくるときとは、いじめがとことんまで行き着いたときです。それでもいじめをしていた子供は楽しく遊んでいたと認識していて、いじめをしていたと認識していません。

いじめられる子供も初めはいじめのグループ内で楽しんでいました。

いじめられる子供は、いじめらのグループから逃げ出せません。親にもいじめを受けているといえないことが多いです。言えるようになるには、親が子供を何事にも優先して子どもを守ろうとし始めた時です。

いじめられている子供をいじめから守るには、いじめの場所に子供を出さないという方法しかありません。多くのいじめは学校内、学校関連の場所でなされますから、そのような場所に子供を行かせないという方法しかありません。転校が効果的な場合があります。ただ心が辛い子供ですから、転校した先の学校でまたいじめを受ける可能性があります。

いじめる子供をなくするには、いじめをしている子供を、いじめをすること以上に、楽しくしてあげる必要があります。いじめの多くは学校でなされますから、いじめている子供の学校生活が、いじめをすること以上に楽しくしてあげる必要があります。ただし、その楽しさとは子どもの心の立場で楽しいのであり、教師などの大人の立場で楽しいのではありません。いじめをする子供が出てくる原因の一つに、学校が教師の立場で楽しくしようとするのであり、その結果、子供の心の立場から楽しくないばかりか、かえって辛くなっていることがあります。

以上のことから、大人がいじめと理解しても、いじめている子供はいじめていると感じていないので、大人がいじめと理解して対応をすると、かえっていじめている子供の心がより辛くなり、いじめが陰湿化していきます。

大人がいじめと理解して、いじめている子供を厳罰化しても、この理由から、大人の目から、いじめはますます見えにくくなり、陰湿化していきます。

以上は子供のいじめに関するものですが、大人のいじめの場合、いじめる人が理性的に行動ができる場合がありますので、その理性に訴えていじめを解決することが可能ですし、この厳罰化という脅して、その人の理性から厳罰を回避するために、いじめをやめる場合もあります。きっとこの事実から、いじめの厳罰化という発想が出てきたのだと思います。そして厳罰化でいじめをやめられない人は、犯罪に走る大人も出てくる、刑事事件になる可能性があります。