漢字ドリル

息子は中学2年生です。小学3年生より不登校引きこもりになり、ゲーム漬け、ネット漬けの毎日が続いていました。最近の息子はゲームやネットに飽きてきたようで、退屈だ、退屈だと言っています。それでもそれに反応をしないで、放置しておいたら、最近は料理を始めました。youtubeを見て、料理を作り私たちにも食べさせてくれます。それでも未だ後片付けまではしません。

先日息子と食材を買いに出かけたとき、息子が本屋を見つけてその中に入っていき、息子から漢字ドリルを強請られて買ってしまった。母親は登校刺激になるからと、その後息子が気づかないときに、それを隠したのですが、息子は直ぐにそれに気づいて、私に対して怒ってきたので、仕方なくそれを息子に返しました。

この漢字ドリルが登校刺激になり、息子のトラウマが強く反応をして、息子の状態が又以前の辛い息子の姿に戻ってしまうのか心配です。

<解説>

>息子はゲームやネットに飽きてきたようで、退屈だ、退屈だと言っています。
きっと飽きてきたと言っても、ゲームやネットにふけっていると思います。退屈だと言っているのは、ゲームやネット以外に何かをしたいという意味です。それだけ心のエネルギーが大きくなってきたけれど、その心のエネルギーを注ぐ方向性か見つかっていないという意味です。

>それでもそれに反応をしないで、放置しておいたら、最近は料理を始めました。
貯まって来た心のエネルギーを向かわせる方向性は、他人では分かりません。常識的には、母親が、他人がヒントを与え手助けをするのが普通でしょうが、そのヒントが必ずしも子供の心に沿っているとは限りません。子供がそのヒントについて、一見受け入れるような行動をするかも知れませんが、もしそうだとしたらそれは間違えてしまう可能性が高いです。そのヒントを受け入れて子供がそれに基づいて行動をして、それが子供の本心に沿っていなくて、子供を苦しめた場合には、子供は母親に、他人に怒りを感じるようになります。信頼関係を壊してしまいます。子供自身が自分で自分の心のエネルギーを注ぐ方向を見つけるのが、一番時間的に早く、確実な方法です。

>未だ後片付けまではしません。
心のエネルギーは大きくなっていますが、料理方面についてそこまで心のエネルギーが貯まっていなかったという意味でしょう。このまま後追いを続けておいたなら、後片付けまでするようになるかも知れません。きっとその前に、他の新しい方向性を見つける可能性の方が高いと思います。

>先日息子と食材を買いに出かけたとき、息子が本屋を見つけてその中に入っていき、息子から漢字ドリルを強請られて買ってしまった。
それでも買わない方が良かったと思います。登校刺激になるからです。登校刺激にならなければ、又同じ要求をしてきます。それが何回かあった後に買うのなら、それはそれなりに意味があります。

>その後息子が気づかないときに、それを隠した
それはとても良い対応でした。

>息子は直ぐにそれに気づいて、私に対して怒ってきたので、仕方なくそれを息子に返しました。
これも仕方が無いでしょう。息子さんの心のエネルギーは勉学の方向にむきかけているのかどうか、この段階では未だはっきりとしていません。この漢字ドリルを息子さんがどのようにするのかを見て、その判断をすることになります。つまり、自分から漢字ドリルを始めるようだと、このままで良いし、始めないようだと、漢字ドリルのことを何も言わないでいて、又様子を見て隠して下さい。

>この漢字ドリルが登校刺激になり、息子のトラウマが強く反応をして、息子の状態が又以前の辛い息子の姿に戻ってしまうのか心配です。
トラウマが反応をする可能性があります。但しかつての時のように強く反応をすることは無いでしょう。トラウマが反応をしたと御母様が感じる前に、息子さんはこの漢字ドリルを放り投げておいて、その漢字ドリルをしようとしないからです。