よい子を演じる息子

ここでのよい子を演じるとは、親の期待に一生懸命応えようとするという意味で使っています。辛さからの回避行動でない場合です。
中学1年生の夏休み以後不登校の息子です。最近の息子は寝室にこもりがちの時以外は、パソコンやゲームを1日しております。8月も終わりに近づくと、息子は寝室に引きこもり気味で、パソコンの電源はつけないものの、キーボードに触れていました。
その息子は小学校までは毎日楽しそうに登校していました。家では、父親の前だといい子になってます。父親が話しかけてくる(ゲームやパソコンの話など)と、割と元気に対応します。その後、私の前ではグダっとします。再度、主人には、あなたから息子に話しかけると頑張っちゃうから、そっとしといてほしいと言いました。親のために、エネルギーを使わせることはやめようと話してます。
不登校の間に、少しずつ良い子の皮をはぎ、息子の意志を出せるようにするのが、ひとまずの目標です。最近、NO(いらない、行かないなど)がハッキリしてきたので、少し安心してます。
最後に、もうひとつ気になってることがあります。息子は、乳幼児の泣き声が大嫌いです。外から泣き声が聞こえると窓を閉めますし、外で泣く子がいると、避けるか耳をふさぎます。ここ2年ほどでヒドくなりました。共感が必要かわかりませんが、騒がしいよね、と軽く一言言いますが、触れないほうが良いでしょうか。

<解析>

>中学1年生の夏休み以後不登校の息子です。最近の息子は寝室にこもりがちの時以外は、パソコンやゲームを1日しております。8月も終わりに近づくと、息子は寝室に引きこもり気味で
きっと息子さんの身の回りにも登校刺激があるのかも知れません。そこでその登校刺激から逃げて、寝室に籠もるのでしょう。それでもパソコンやゲームに没頭できているようですから、御母様の気づかない身の回りの登校刺激は追々見つけて取り除くので良いと思います。
ただ、8月の終わりに近づくと寝室に引きこもったと言うことですから、新学期が始まることの影響もある、相乗効果かも知れません。

>パソコンの電源はつけないものの、キーボードに触れていました。
これは息子さんとして不自然な行動ですね。これは息子さんがパソコンをしていてはいけないと反応をしている可能性があります。新学期が始まるので、息子さんの知識の中で、無意識にパソコンを使わないようにしようとしている可能性があります。それでもパソコンをしたい衝動があるので、キーボードには触れ続けていたのかも知れません。

>その息子は小学校までは毎日楽しそうに登校していました。家では、父親の前だといい子になってます。父親が話しかけてくる(ゲームやパソコンの話など)と、
>割と元気に対応します。その後、私の前ではグダっとします。
息子さんは元来よい子です。よい子だから何か心が辛くなったときに、辛くなった子とを素直に表現しないで、よい子を演じることでその辛さを回避しようとしている可能性があります。よい子を演じることは大変に心も体も疲れますから、よい子を演じなくて良い母親の前では、よい子を演じたことから生じる心身の辛さを素直に表現したのだと思います。

>再度、主人には、あなたから息子に話しかけると頑張っちゃうから、そっとしといてほしいと言いました。親のために、エネルギーを使わせることはやめようと話してます。
それは夫婦としてとても良い考え方です。但し、それでも父親は子供を父親の力で動かそうとします。父親にとって子どもの不登校の心を理解するのが難しいのです。

不登校の間に、少しずつ良い子の皮をはぎ、息子の意志を出せるようにするのが、ひとまずの目標です。
具体的な子供の姿は、ゲームやネットなど、享楽的な遊びにふけりだしたらその後からその子どもなりの意思を出すようになります。其れを目安にしてください。

>最近、NO(いらない、行かないなど)がハッキリしてきたので、少し安心してます。
NOという拒否の意思を出し始めたようですね。但し不登校問題の解決という意味では、自分発の意思が出るようになる必要があります。NOだけでは不十分です。でもNOと言えるのも大切です。

>息子は、乳幼児の泣き声が大嫌いです。
それは息子さんなりの性格です。性格を直接変える方法はないと言って良いと思います。但し、享楽的な遊びでも良いですから、楽しいことに没頭する時間が長くなると、この反応も弱くなっていきます。解決を急がないでください。

>共感が必要かわかりませんが、騒がしいよね、と軽く一言言いますが、触れないほうが良いでしょうか?。
騒がしいよね、は共感の言葉です。それと一緒にスキンシップをしてあげてください。この御母様の対応でも息子さんの性格が変わってきます。