宿題を忘れたから給食を減らす

ネットの記事からです。

福岡県宮若市の市立小で担任教諭が男子児童(9)の給食を減らしたのは体罰にあたるなどとして、児童と両親が市と県に計165万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、福岡地裁であった。市と県は棄却を求め、争う姿勢を示した。原告の代理人弁護士によると、給食の減量を体罰として裁判で争うケースは異例という。
 訴状によると、児童は1年生の1学期後半から3学期にかけ、当時の担任教諭から宿題をしていないなどの理由から給食の量を半分以下に減らされた。「減量は心身に深刻な悪影響を与える」として、体罰にあたると主張している。
 市によると、両親の指摘を受け学校が調査した結果、この児童を含む3人の給食を減らしていたことが判明した。
 この日、記者会見を行った両親は「気に入らない児童を排除する意図があったと思われ、許せない」と話した。市は「裁判の内容については答えられない」、県は「事案を詳しく知る立場にないので答えは控える」としている。

<解説>

>男子児童(9)の給食を減らしたのは体罰にあたる
子供にとって空腹はとても辛いことです。子供は大人のように空腹を我慢できません。目の前に給食が十分にあるのに、それを減らされてしまうということは、子供にとってとても辛いことです。子供には給食を減らされただけでも辛いという事実に加えて、同級生が十分に給食を食べているのに、その子供だけ給食を半分以下に減らされたということは、ほかの子供との差別を受けることになり、体罰に相当します。これは子供が宿題をしてこなかったということと別次元のことです。

>両親の指摘を受け学校が調査した結果、この児童を含む3人の給食を減らしていたことが判明した。
きっとこの担任は、体罰を与えたつもりがないのでしょうが、子供の心からいうなら体罰です。つまり担任は子供の心を理解していないで、教育を行っている、小学校の教師として不適任だと考えられます。

> この日、記者会見を行った両親は「気に入らない児童を排除する意図があった
昔は宿題を忘れると教室の後ろに立たされました。それは体罰だとして最近はなされていません。当時の教師は愛の鞭という言葉を使いました。宿題を忘れてはいけないという思いを強めるために体罰を与えたと言っていました。確かに子供には宿題を忘れないためのしつけをつけたいと思う教師の思いもわかります。しかし子供の心を理解する教師なら、罰を与えてしつけをしようとすることは逆効果であることを知っているはずです。またそれをしならないで小学校の教師になったのだとしたら、教師として不適任だと考えられます。