息子の荒れ

不登校、引き籠もりになり三ヶ月の息子です。息子が毎日のように部屋の中で荒れています。壁をドンドンと叩いたり、物を投げたりする音がします。母親は息子の荒れに恐怖を感じて何も出来ていません。母親は普段から息子の部屋に入ってないので、部屋に入りにくいのです。どうしたら良いかの質問を受けました。

<解説>

子供が荒れている姿を見ると母親はとても辛いです。どうしたら良いか分からないことが多いです。その対応法を纏めてみます。常識では、其れをしてはいけないよ、物を壊してはいけないよ、と荒れる子供を押さえつけようとしますが、それはかえって子供の荒れを強めます。逆効果です。

子供が荒れているのを止めようとすると、かえって子供の荒れは酷くなります。決して荒れを止めようとしてはいけません。逆に辛いのだから荒れて良いよと言ってあげると良いです。

母親に勇気があるなら、子供が荒れているのと同じような姿で、子供の傍で母親も荒れると良いです。子供がしているのと同じように母親が荒れる(演技になりますが)と、子供は荒れるのを止めて、母親が荒れるのを止めようとすることが多いです。そこで母親が荒れるのを止めると、子供の荒れが止まります。それだけでなく、母親のこの対応を繰り返すことで、子供と母親との間に信頼関係が出来てきます。それでも未だ子供の荒れは終わりません。子供が荒れていないときに、母親は子供の周囲や家の中にある学校関連の物(登校刺激になる物)を処分して、取り除く必要があります。子供の荒れの原因は登校刺激だからです。

子供が荒れている時、子供に近づける母親なら、子供に共感の言葉の声がけをするのが良いです。辛いから荒れても良いんだよ、辛いね、大好きだよ、今のお子さんで良いよ、お母さまの子供で有り難う、等という言葉です。それらの言葉と一緒に、ハグなどのスキンシップをしてください。子供が荒れていて、ハグが出来ないなら、出来るだけ沢山子供の体に触れてあげると良いです。決して子供の荒れを止めようとしないでください。

母親の多くは子供が荒れていると怖くて近づけません。子供から離れていても、子供に聞こえるように、共感の言葉の声がけをするのが良いです。辛いから荒れても良いんだよ、辛いね、大好きだよ、今のお子さんで良いよ、お母さまの子供で有り難う、等という言葉です。子供の荒れが収まったら、辛かったんだねと言う言葉とハグなどのスキンシップをしてください。

不登校の子供には学校に反応をして子供を辛くするトラウマがあります。子供が荒れると言うことはトラウマが反応をして、子供の心が辛いから助けてくれと言う意味です。助けられるのは母親だけですが、母親も子供の荒れは怖いです。其れは仕方が無いことですが、子供が荒れると言うことは、母親に助けてと言うサインを送っているのです。決して家族に迷惑をかけてやろうとしているのではありません。ですから子供が荒れる時とは多くの場合、母親が居るとき、母親に分かるように荒れます。