子供を優先する

不登校、引き籠もりになって2年になる息子です。食事を用意しておいて、息子がやっぱり今日は違うものがいい、と言った場合は、その要求には即答える方がよいとの理解でよいでしょうか?
カウンセラーは子供優先でなく、私が食べたいものを作ればよい、とのアドバイスでしたが、どちらがよいのでしょうか?


<解説>

大人の心の立場からでなく、子供の心の立場からお答えします。

母親と子供との信頼関係を作り強めるためには、衣食住に関して、母親は子供からの要求を、即座に、100%だけ、笑顔で叶えるのが良い方法です。特に不登校などの心の辛い子供では極めて大切です。心が元気な子供には、普段の母親の対応で大丈夫ですが、母親に心の余裕があるなら、母親にとって無理難題の要求、子供の心の立場からを尊重なさった方がより良いと思われます。又多くの母親は子供の要求を優先してくれているようです。

子供からの要求を、即座に、100%だけ、笑顔で叶えると、子供はその本能から、母親をより信頼しようとします。母親と子供との間の信頼関係をより強めます。この子供からの要求を母親が無視すると、心が辛い子供は子供により程度の差はありますが、母親への信頼感を疑い始めます。

母親と子供との間の信頼関係は、子供が進んで、喜んで、この信頼関係に縛られようとします。その意味で、母親が色々と子供を指導するより、遙かに効果がある子育て、しつけの仕方です。また、心が辛い子供の心を元気にする方法です。それでも子供の心が元気なら、母親が思われている子育てが可能です。子供の方で無理をして母親に合わせてくれますから。その無理が当面悪栄養をしません。子供の心が元気で無かったなら、子供からの要求を無視することでだんだん子供が母親に問題行動をするようになります。不登校引きこもりの子供なら、それだけで暴れたり母親に暴力を振るうこともあります。

この事実を踏まえると
>やっぱり今日は違うものがいい
と言った場合、常識的に考えると、子供の要求を叶えることは子供を甘やかすことになりますが、それは大人に対する考え方です。子供と母親との関係では、信頼関係という意味で考える必要があります。特にこの症例のように不登校で心が辛い場合には、子供の心の元気にする方法、子供の要求する物に作り替えた方が良いです。それでも経験的に翌日など、時間がたつとお母さまの作ったものを食べることが多いです。つまり母親として今の食事でなく、先の食事を作りおいたと考えて上げてください。

>カウンセラーは子供優先でなく、私が食べたいものを作ればよい、とのアドバイスでしたが、どちらがよいのでしょうか?
残念ながらこのカウンセラーは心が辛い子供の心を理解していないようですね。心が元気な子供なら、このカウンセラーのアドバイスで良いです。しかし、不登校などの心が辛い子供には、母親の都合を差し置いて、子供の要求を優先した方が、母親と子供との信頼関係が強まります。又、子供の方でも母親が子供の都合を優先してくれたら、子供の方でも母親の都合を配慮してくれますから、母親の労力が無駄になることは少ないようです。