トラウマと心のエネルギー(1)

<質問>
トラウマと心のエネルギーは反比例しているという言い方はできますか?また、トラウマが、完全に消滅したらもしくはほぼ反応しなくなったら、その反比例関係は消滅するという言い方もできますか?

<回答>
トラウマとは怪我という意味です。(心が)傷ついたと表現する人も居ます。心の怪我は目に見えません。ですから、心を体に例えて、体に受けた怪我と現時点で一応思ってください。本当は違っているのですが、イメージ的にです。

心のエネルギーとは心が動いていく能力(その人の意欲と言い換えられます)を言います。それを具体的に知ることが出来ませんが、イメージとして、電池(心に例えて)の電圧(心のエネルギー)と考えると分かって頂ける方があると思います。電池ですと、電流が流れて(人では具体的な体の動きになって)、何か仕事をします。その仕事をした結果が物理的なエネルギーですが、心の場合には具体的にその人の周囲にしたことになります。

プラスの心のエネルギーの大きさをその人の意欲、何か建設的なことをしようとする意欲の大きさと例えると、理解しやすいですし、心のエネルギーの大きさの比較をしやすいです。又現実的に、その人が何か建設的なことをしようとすることの推測が可能になります。マイナスの心のエネルギーの大きさは、何か破壊であること、不適応的であること、逃げだそうとしたり逃げ出したりしていることと理解すると、現実の心に良く当てはまります。つまりプラスの心のエネルギーはその人の意欲の大きさ、強さになりますし、マイナスの心のエネルギーは無気力だったり、怒りの大きさだったり、問題行動(心の病の症状を含む)の強さだったりします。その人の辛さの程度の大きさと表現できます。