ぬいぐるみ

一週間前に中学の卒業式が終わりました。今朝、仕事のために早めに起きたら、リビングにある私の椅子に息子が大切にしているぬいぐるみが置いてありました。
そのぬいぐるみは息子が幼いときからずっと息子の枕元にあり、今まで、私の椅子に置いてあることがなかったので、何かしらのメッセージで、リップサービスと私は捉えてます。
卒業式が終わったことを知っている息子は部屋にいますが、落ち着いているようです。

<解説>

>今朝、仕事のために早めに起きたら、リビングにある私の椅子に息子が大切にしているぬいぐるみが置いてありました。
幼い子供では、何時も何かを持ちあることをしばしば見かけます。その理由として、その子供としての安心感を得ているのではないかと推測されます。大好きなおもちゃなら、そのおもちゃから得られる楽しさを得ているのではないかと推測されます。又母親からのスキンシップが十分に得られないとき、とても肌触りのよいぬいぐるみや布を持ち歩いたり、それを持って眠ることがあります。はっきりとした根拠はないのですが、母親とのスキンシップの代役をしているのではないかと推測されます。その場合にはそのぬいぐるみや布に、母親との触れ合いを感じているのではないかと推測されます。

>そのぬいぐるみは息子が幼いときからずっと息子の枕元にあり、今まで、私の椅子に置いてあることがなかった
きっとそのぬいぐるみに触れていることで、母親の肌を感じながら、安心して寝ることができていたのではないかと推測されます。

>何かしらのメッセージで、リップサービスと私は捉えてます。
ぬいぐるみを母親の椅子の上に置いたという意味を、母親は、息子が母親を大好きだよと言うMSGだと理解したようです。勿論母親を大好きだから、ぬいぐるみと一緒に寝ていたのですが、それだけで息子が卒業式の後に、母親の椅子の上に大好きなぬいぐるみを置いた意味を十分に説明できないと思います。子供の行動には言葉にならないけれど、何か意味があることを経験的に知っているからです。

>卒業式が終わったことを知っている息子は部屋にいますが、落ち着いているようです。
卒業式という概念から、今の息子は登校刺激を受けていません。少しでも卒業式から登校刺激を受けたなら、息子はそのぬいぐるみに触れることで、癒やしを得られたはずですが、そのぬいぐるみも息子の傍にないので、息子は母親が居なくても、ぬいぐるみがなくても、卒業式からの登校刺激を受けないで居られるようです。

穿った推測ですが、息子はもうぬいぐるみが必要なくなったよと言うMSGを母親に送ったのだと思います。学校に行かないけれど、息子の心の中では登校刺激を受けても大丈夫だよと、不登校は終わった、解決したと、母親に伝えたかったのではないかと推測します。但し息子はこのことを意識して行った行動ではないと思います。潜在意識からの行動だったと思います。それを大人の使う言葉で表現するなら、「もう僕はぬいぐるみを卒業したよ」というMSGだったのではないかと思います。