10歳の時の不登校問題は解決していると母親は考えています。不登校とは学校や学校を連想する勉強に反応して子供を辛くするトラウマ=FCRがあります。しかし母親は不登校問題は解決した、すなわちトラウマの反応がなくなったと理解しています。他の中学生と同じように、中学生活ができる、塾にも通えると母親は考えて疑っていません。

娘がトイレを水浸しにしてしまうと言う問題行動は、何か辛いことが娘にあり、その辛さから逃れられないので、トイレを水浸しにしてしまうと言う問題行動をしています。その何か辛いこととは直接的ではないですが、塾のトイレと関係しています。しかし塾のトイレと娘の辛さとの間に直接的な関係はありません。あくまでも経験的な判断ですが、塾のトイレと学校のトイレと関連しているのではないかと推測されます。

娘は見かけ上学校や勉強に反応をしていないようです。母親に気づかないような反応がある可能性が高いです。それは学校に反応をするトラウマです。不登校になって4年たっています。トラウマが消失するには短すぎます。そこで考えられるのは、娘が学校や塾でよい子を演じているけれど、塾のトイレではよい子を演じきれないで、問題行動をしているのでしょう。ほぼ間違いないと私は判断します。

毎日学校に通っている娘の姿がよい子を演じている姿だと証明することはできません。娘を不登校にすると、娘のこのような姿が無くなることが推測されますが、親がそれに同意してくれるかどうか分かりません。きっとしないでしょう。娘の親も周囲の大人も、よい子を演じると言う概念を持っていないでしょうし、学校が娘のこの問題行動と関連しているとはとても考えられないからです。殆ど全ての大人は、娘のこの問題行動を無くするにはどうしたら良いかという見方から、この娘の問題行動を解決しようとします。

このように子供がよい子を演じていることを見つけることは大変に難しいです。多くの人には不可能と考えられます。子どもの学校生活の経過を見て、そして目の前の子どもの姿、問題行動を起こす子どもの姿から、この子供がよい子を演じていると、その様な知識を持っている人が、その知識を活用して判断するしかできないようです。