再登校

小学5年生から不登校になり、フリースクールに通っていた娘が、6年生から再登校して、今日が卒業式でした。再登校をしたと言っても午前中だけ登校して、給食を食べたら早退していました。最近は週一回から二回学校を休んでいました。これで中学校に行かれるのか母親が心配しています。先日父親が「卒業おめでとう。新一年生だね」言ったところ、娘は一気に不機嫌になりました。

<解説>

>小学5年生から不登校になり、フリースクールに通っていた娘が、6年生から再登校して、今日が卒業式でした。再登校をしたと言っても午前中だけ登校して、給食を食べたら早退していました。最近は週一回から二回学校を休んでいました。
きっと母親からの圧力で再登校を始めたのだと思います。女の子の本心ではないです。本心でなくても、よい子を演じて再登校したと言うことは、女の子が学校を拒否する程度が極めて強かったのでは無かったようです。よい子を演じられるだけ、最悪では無かったという意味です。しかし学校への拒否反応は強いから、早退しています。これを繰り返すと、学校への拒否反応はだんだん強くなっていきますから、まず五月雨登校になり、その後全く学校に行かれなくなります。母親に向かって荒れるようになります。つまり、現在は五月雨登校の段階ですから、母親が女の子の心を守ることはそれほど難しくありません。但しそのために、母親は子供を学校に行かせなくてはならないという常識を捨てなければなりません。それはこの母親には難しそうですね。

母親からの圧力で子供が学校に行く場合、つまりよい子を演じて学校に行く場合、多くは直ぐに早退するか特別教室などに行くことが多いのです。この女の子の場合、午前中の早退のことは書かれていません。教室で過ごしたのか、特別教室で過ごしたのかも書かれていません。きっと特別教室だと思います。女の子の心のエネルギーはマイナスですが、きっとゼロに近かったので、よい子を演じられたのだと思います。あまりないことですが、女の子は給食を食べたかった(給食が大きな接近系)から我慢をして学校に居続けたのかも知れません。その場合は、給食が母親が作る料理よりおいしかった可能性、母親がいるところでは食べたくなかった可能性、を母親は考えるべきでしょう。女の子にとって、母親に何か辛い物を感じていたのだと思います。それはきっと女の子を学校に行かせようとする圧力ではないかと思われます。

>これで中学校に行かれるのか母親が心配しています。先日父親が「卒業おめでとう。新一年生だね」言ったところ、娘は一気に不機嫌になりました。
不機嫌になったのは、父親に拒否反応を起こしたのか、登校刺激が辛かったのか、二つの可能性があります。きっと後者だと思います。

皆さんは何を感じますか?

私がリビングでテレビを観ていると14歳で不登校、引き籠もりの息子が、私に抱き着いてきました。その時私が「お母さんのことが好きですね~」と笑って言うと首を横に振っていました。「お母さんは**が大好きだよ~」と言うと、また首を横に振っていました。さらに「このままの**でいてね、今のままでいてね」と言うとさらに強く首を横に振っていました。私は黙って背中をなでただけにしました。すると、「風呂涌かして!」と言ったので、私は「は~い」と言って風呂のスイッチを押してきました。その後自分で風呂の沸き具合を見て、入浴すると、自室に入っていきました。
登校刺激もないし自己否定はしてないと思うのですが、これも季節的なことを潜在意識で感じているのでしょうか?

この男の子の姿から皆さんは何を感じますか?

不登校、子供は悪くない

不登校、子供は悪くない

母親は今まで大きな問題も無く育っていた子供が、突然学校に行こうとしないとびっくりします。どうしたら良いかと悩みます。子供に何か起きたのか、自分の子育てが間違っていたのかと悩みます。

多くの人は、不登校の子どもを学校に行かさなければならないと考えます。ところが不登校の子どもは、無意識に、学校がお化け屋敷のように感じています。何故不登校の子どもが学校をお化け屋敷のように感じるようになったのかの理由は、後ほど説明します。不登校の子どもは学校を学校と認識していますが、意識に上らない心の奥底でお化け屋敷と感じています。

それ故に、不登校の子どもは理由は分からないけれど、お化け屋敷のように感じる学校が怖くて、学校に行かれなくなったのです。その理由も後ほど説明します。その学校に行かれない子どもを、親は無理矢理に学校に行かせようとしますから、子供は学校に行かれないよと、荒れてしまいます。そこで親が荒れる子供を荒れないように押さえつけます。其れは不登校の子どもの心にとって、学校が怖いから助けてと訴えているのに、親から無視をされたと、親に不信感を感じるようになります。

不登校の子どもでも、学校をお化け屋敷と感じなくなったら、普通の子供として、学校に行かれるようになります。幾ら子供が学校に行かなくても、子供が荒れても、其れは子供自身が自分を守るための無意識な行動なのです。不登校の子どもから見たら、学校に問題があって、その問題がある学校から子供自身の心を守るための無意識の反応です。ですから親や大人が子供の反応を理解できないのは仕方が無いことですが、親や大人の意に沿わない反応をする不登校の子供は、親や大人から見たら問題でしょうが、子供自身の心から言うなら、人間という生物として言うなら、自分を守るために必要なことですから、親や大人判断が間違っているのであり、子供自身は悪くないです。

子供なりの成長で良いんだよ

5年間、不登校、引き籠もりの17歳の息子です。最近は自分の健康に細かい注意を払って、栄養バランスと言うことで、母親に野菜中心の料理を要求してきていました。母親が息子の要求に従わないと、酷く荒れるので、母親は仕方なく何も言わないで、息子の要求に従っていました。息子は栄養バランスとか、昇華の善し悪しを調べて母親に細かく要求をしてくるので、母親も疲れ気味でした。

最近、母親がいつもと違う相談機関で相談したところ、その相談員から「お子さんはこうあるべきと言う育て方をするのでは無くて、お子さんなりの成長をする対応をしたらどうか」とアドバイスをされました。母親は今まで聞いたことが内アドバイスなので、試しに何回か「**君なりの成長をすれば良いんだから、今の**君で良いんだと、お母さんは思う」と言ってみました。

その後でだんだん息子からの要求が曖昧になってきました。そして今までに無かったことですが、息子がカップヌードルを食べた後がありました。今までは健康に良くないと、徹底的に拒否をしていたのです。その翌日、息子が私の仕事からの帰り道で、コンビニからあんパンをいくつかかってきてと言う要求が出ました。これに母親は驚きました。今までの息子では考えられなかった事柄です。それ以後、息子からの食事についての要求は無くなり、母親が作った食事を旨い旨いと言って食べるようになりました。今までは食べる量を自分で制限していましたが、それ以後お腹が一杯になるまで食べていました。

きっと、母親の「**君なりの成長をすれば良いんだから、今の**君で良いんだと、お母さんは思う」と言う言葉が息子さんに届いたのだと思うと、母親が言っています。

何も言わないだけで

小3で不登校になり、現在小5です。今までは部屋の中に引きこもり、怒鳴り声や、壁をたたく音ばかりでしたが、昨年半ばより、息子を学校に行かす対応を止めたところ、最近になって部屋の中から笑い声が聞こえてくるようになりました。現在は食事の時に声がけをしているだけです。入浴もしませんし、衣類も着替えません。どのような生活をしているのか分かりません。

母親として、大変に疲れて、半分諦めざるを得ませんが、あるカウンセラーから、其れが息子には良いんだと聞き、驚いています。

<解説>

>今までは部屋の中に引きこもり、怒鳴り声や、壁をたたく音ばかりでした
とても強い登校刺激が加わっていたのでしょう。其れはきっと御母様が息子さんによかれとしてした声がけで、息子さんが登校刺激を受けたのだと思います。

>昨年半ばより、息子を学校に行かす対応を止めたところ、最近になって部屋の中から笑い声が聞こえてくるようになりました。
御母様の声がけが無くなってきたことで、その分登校刺激が減って、息子さんの心が楽になってきたサインだと考えられます。ゲームやネットを楽しめるようになっているようです。

>現在は食事の時に声がけをしているだけです
これも先周りをした対応です。トイレは部屋の外の様子を見ながら言っているようですから、空腹も部屋の外の様子を見ながら食べに出るはずです。ですから止めた方が良いでしょう。

>入浴もしませんし、衣類も着替えません。どのような生活をしているのか分かりません。
常識に反しますが、其れで良いですし、今は其れが良い段階です。

>母親として、大変に疲れて、半分諦めざるを得ません
御母様としてはあきらめになったのでしょうが、息子さんから見たら、登校刺激が減って心がとても楽になったはずです。その意味でこの御母様の姿は、今はこれで良いですが、やがて息子さんが部屋から出てきて顔を合わすときが来るでしょうから、その時は御母様の笑顔を、作り笑顔でも良いですから、笑顔を、御願いします。其れで息子さんは、疲れて半分諦めていたとは感じないと思います。

>其れが息子には良いんだと聞き、驚いています。
不登校などの心が辛い子供には、それほど非常識な対応が必要なのです。

学校を優先

不登校引きこもりの子供の母親からのメールです。心が少しずつ元気になってきたところなので、私の方から徹底的に登校刺激を無くした方が良いと伝えました。

卒業式シーズンです。子供も小学校卒業です。母親から相談されたので、子供を卒業式に参加させない方が良いと伝えました。そこで母親が担任に「卒業式に行かない旨」をえました。すると担任は怒ったように、「**君は、学校が嫌いということですか!」と言いました。つまり、子供がどのような状態でも、卒業式に子供は参加すべきだと言う考え方のようです。

それでも、卒業式に参加できないのは許可するけれど、その後で校長室で卒業証書を受け取りに来るように言う教師が居ます。

教師が不登校の意味を理解していないのは、日本中同じでしょうが、それにしても子供より、学校優先の考え方、子供の健康や心より、卒業式という学校の行事を優先すると言う考え方です。余りにも学校中心的に凝り固まった教師のようですね。「不登校の子どもは学校が辛くて、学校に行きたくても行かれない」という事実を知らない教師のようです。其れでは子供の不登校問題を解決出来ないばかりでなく、他の不登校の子どもを作ってしまいそうです。

ある記事について 3

>人間関係:いじめ、教員との不適切な関係、部活でのトラブル、家庭不和等である。いじめは端から見ると些細な状況でも、本人にとっては大きなトラウマであることが多い。教員の不適切な言葉掛けや乱暴な対応によるトラウマも少なくない。

>いじめ
多くの人は、いじめが不登校の原因の一つと考えています。ところがいじめは、いじめから逃げられたらいじめになりません。つまりいじめを受けても逃げられない子供が、繰り返されるいじめで辛くなっています。子供がいじめを受けて逃げられないと言うことは、いじめから逃げる心のエネルギーを持ち合わせていない、その時点で既に学校内での辛さが既に存在しているのですが、当人も教師も気づいていないと言うことです、。学校関係者はこの事実を認識する必要があります。

>教員との不適切な関係
この短いことで著者が何を意味しているのか分かりません。多分教師からの体罰、教師からの威圧的な言動、教師から生徒の人格を否定するような対応などでしょう。確かに其れが、子供が不登校になる大本、子供の心のエネルギーを奪ってしまう物のようです。

>部活でのトラブル
これはいじめと同じ考え方が出来ます。学校内で、部活でのトラブルに巻き込まれて逃げ出せない何かにあったから、子供がトラブルに巻き込まれても、そのトラブルから逃げられなかったと言うことだと思います。

>家庭不和
不登校は学校に対する反応です。家庭ではありません。ですから、家庭内のトラブルが直接不登校の原因ではありません。しかし学校で辛くなった心を家庭内で癒やせなかったために、その辛い心を持って学校に行ったとき、いじめやトラブルから逃げ出せなかったという関係性はあります。

>いじめは端から見ると些細な状況でも、本人にとっては大きなトラウマであることが多い。
学校内での辛い経験を受け続けたときには、いじめばかりでなく、学校そのものが子供の心の辛さになることが、脳科学から導き出されます。いじめを含めて学校内で子供が辛くなる経験が単発の場合、家庭内で母親から癒やされたら、不登校になりません。

>教員の不適切な言葉掛けや乱暴な対応によるトラウマも少なくない。
不登校のスタートは殆どこれだと思います。教師の対応で心が辛くなった子供が他の学校内での色々な問題で、ますます心を辛くして、学校を拒否するようになっています。ただ、これを証明する方法は大変に難しいです。不登校の子どもの問題は、不登校の子ども自身に求められてしまうことが多いです。