意思からの行動、性格からの行動 2

全てのほ乳類は、体内、体外からの刺激を、体中に張り巡らされた感覚器で感じ取り、信号に変えて脳に送り、その送られてきた情報を処理した結果から反応をして生命を維持しています。その情報処理の場は、脳幹で生命に直結した処理を行い反応をしますが、それ以外の情報は大脳新皮質の感覚野で処理をされて、大脳新皮質の運動野と大脳辺縁系に送られて、習慣行動と情動行動を生じます。叉それらの情報は大脳新皮質内に記憶をされます。

人間だけは感覚野で処理された情報が前頭前野にも送られて、意識行動をするのに利用されます。意識そのものは未だはっきりと分かっていませんが、意識活動をする場は前頭前野であり、意陳述記憶が必要で、識は言葉で表現可能な脳の機能です。人間以外の動物でも信号を使って個体間の情報交換をしている物も居ますが、言葉を使っているのは人間だけです。

感覚野からの情報は運動連合野に送られて、それまでの経験からできあがった反応の仕方で反応をします。此が習慣行動であり、刺激を受けてから一番早い反応の仕方です。この反応自体は意識に上りませんが、その反応の結果を意識で理解することは可能です。その理解の結果、意識的に習慣行動を変化させ、その意識行動を繰り返すことで新たな習慣行動にすることが可能です。反射的にその行動をする事が可能になります。意識とは関係ない習慣行動に出来ます。此が躾の基本的な仕組みです。