ある症例について

ある不登校の症例です。

息子は今年5年生で完全に不登校です。ぼつぼつ進学のことも考えなくてはなりません。しかし息子は昼夜逆転、ゲーム漬けです。いろいろな相談機関に相談しましたが、その答えは昼夜逆転を止めさせなさい、ゲームをする時間を制限しなさい、今の母親である私がしていることは過保護だと言われ、此を解消しようとすると、子供が荒れてとても手をつけられなくなります。仕方なく、子供がするままにしています。
対応法を教えてください。

<解説>

>息子は今年5年生で完全に不登校です。ぼつぼつ進学のことも考えなくてはなりません。
此は親の思いです。当人は進学など考えられません。少しでも学校を意識すると、体の奥底から辛いものがわき上がってきて、とても平静を維持できないのです。

>しかし息子は昼夜逆転、ゲーム漬けです。
当人が何もしていないとついつい学校を思い出してしまいます。するととても辛くなりますから、考える時間をなくそうとします。其れと辛さを打ち消すためにゲームに没頭します。ゲームをしていているときは、学校を思いつきませんから。

また昼間は何かにつけて学校を思い出します。夜は周囲が暗くて、学校を連想するような物を目にする可能性が減ります。夜起きている方が当人に心が楽なのです。

また、子供がゲームをし続けて、眠たくなったら寝てしまう。そして起きたら叉ゲームをするという生活をしていますと、一日のリズムが25時間とか、26時間周期になってしまいます。その様な子供では寝たり起きたりする時間が少しずつずれていき、昼夜逆転する日もあれば、昼夜逆転していない日もありますし、

>いろいろな相談機関に相談しましたが、その答えは昼夜逆転を止めさせなさい、ゲームをする時間を制限しなさい
此は大人の発想で、子供には当てはまりません。当てはまらないことは、このアドバイスを実行すると大変に難しいことになることから分かります。

>今の母親である私がしていることは過保護だと言われ
母親は試みているはずです。然し却って難しい問題を生じるので、子供がしたいようにさせざるを得ないのです。其れを過保護と表現する人が不登校の実態を知らない人なのです。不登校問題の相談に当たる価値が無い人です。

>此を解消しようとすると、子供が荒れてとても手をつけられなくなります。仕方なく、子供がするままにしています。
結果的にこうならざるを得ないのです。こうしないと家の中はめちゃめちゃになりますし、子供が病気の症状を出す場合もあります。