検討会報告 3

心が元気な子どもへの対応はその子どもの夫婦が考える対応で、子ども方がその対応を上手に利用をして成長をしてくれます。時には親が予想もしなかった能力を発揮する可能性すらあります。心のエネルギーがどんどん増えていき、その子どもなりの行動が、挑戦が可能になっているからです。子どもが何に挑戦するのか、それは子ども次第ですが、その挑戦のないようによっては母親だけでは不十分で、父親の存在がとても大きな役割をする場合があります。心が辛い子どもでは、子どもは辛さから逃げるか、辛くなくなった場所で現状を維持して、その子供の本能から、心のエネルギーを高める必要があります。そのために親は子どもが辛い状態であることを第一に感じ取れなくてはなりません。つまり子どもは心の辛い子どもだと感じ取らなくてはなりません。それが出来るのは母親の母性で有り、父親には母性がないので、知識や社会常識で子どもを見てしまいます。心が辛い子どもの心の辛さを理解できなくて、心が辛い子どもに問題点を知的に見つけ、それを取り除こうとします。

しかし殆どすべての場合、それは心が辛い子どもを辛くしている原因ではありません(原因が多数合って、その内の一つだと意味がない。父親が知らない原因のことが多い)。心を辛くする原因でないものを、心が辛くする原因だとして父親に対応をされたら、心が辛い子どもは父親から否定されたと情動で反応をします。今までの辛さに父親からの辛さが加重して、とても辛くなり、父親に対して荒れたり問題行動をするか、その辛さを自分の内に向けて、心の病の症状を出すようになります。

もちろん母親でも、心を辛くしている子どもの辛くする原因を間違って理解しすると、やはり子どもは母親に向かって荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出します。これは知的に振る舞う、知的に対応をする母親に多く見られます。心が辛い子どもは、母親にも、父親にも、辛さを感じてしまいます。子どもの居場所(子どもを苦しめる回避系の刺激がない場所)が無くなってしまいます。