何もしないけれど強力な母親

ある不登校の子供を持つ母親との会話です。

私が良く、兄弟姉妹のことには関わらないでください、と言います。
学校に行っている兄弟姉妹の関係は、確かに登校刺激にならないわけはないのですが、ネットの中の登校刺激のように、何かその登校刺激の作用が弱いのです。

>私が登校刺激と感じたのは、長女が学校に行きはじめたら幼稚園時代の友達の名前を出してきた事です
確かに登校刺激を受けたためでしょう。それと同時に長女の方の姿から、安心感も受けたはずです。あんな姉ちゃんだって、あんなことをしても、御母様に受け入れられる、自分もどんな自分でも御母様が受け入れてくれるという安心感です。
ですから御母様の見事に長女の方を信頼し抜いたその結果を次女の方が見ているのです。

>友達と関わる長女、逆にまったく関わらなくなった次女
>次女は友達がいない事がダメな事なのか?という事も聞いてきました
>まだ長女が学校じゃなく、夜遊びしていた時です
>長女を見て、自己否定をしている様に見えた時があったので
御母様には自己否定と見えたのですね。御母様に自己否定と見えた部分はきっと御母様をテストしたのだと思います。結果はどうだったか分かりませんが。

>先生から見て、登校刺激を受けている姿には感じませんか?確かに辛そうにはしていないので、刺激にはなっていないんですかね
本来ならなるのですが、二人のお嬢さんの御母様だからこそ、二人を信頼し抜いている御母様だからこそ、登校刺激の影響が殆ど無いのです。御母様はきっと何もしていないと言われるかもしれませんが、信頼して何もしない御母様が、二人のお嬢さんの心をとても元気にして行ってきています。次女の方も今ある問題点を自分で解決して動き出すときが楽しみですね。それほど先のことでは無いと思うのですが。