いつになったら

不登校の子供を持つ親からの質問の中で、良くある質問です。

>何年、何ヶ月、対応を続けたら、復学した、あるいは自らの意思でフリースクールにいけるようになるか

このように親御さんが思われるのは、よくある事で、仕方がないです。
この親御さんの思いが子供に伝わらなければ問題ないのですが、伝わったときには、子供が親御さんから否定されたと同じような反応をし出します。その結果として、不登校問題の解決が難しくなります。

では伝わらないようにするのにはどうしたら良いかと言うと、子供と接触する時間をなくするのが一番良いです。しかし母親ですとそれは無理でしょう。子供に伝わらないようにしても、何かで伝わってしまいます。私たちも分からないので、オーラという言葉を使います。その実体は、母親の表情や語調などから伝わるのではないかと思います。

母親と子供との間に信頼関係があると、母親はこのような思いをしないはずです。母親がこのような思いをすると言うことは、母親が子供を信頼していないという意味になります。母親が子供を信頼していないと、子供はことあるごとに母親が学校に行かそうとしているのではないかと疑っています。母親の全て、表情、行動、言葉に絶えず疑いを持って見聞きしています。ですから、母親の行動や表情言葉にとても敏感です。母親は伝えているつもりはなくても、伝わっていることが多い様です。これをオーラと表現しています。

母親のこの思いが子供に伝わらなければ問題ないですが、殆どの場合でオーラという形でも母親の思いは子供に伝わります。伝われば子供は辛くなり、無意識に問題行動をしてしまいます。その場合の問題行動とは、母親が描いている子供の問題行動をますます強めてしまいます。不登校問題の解決という意味では、不登校問題を強めてしまうことになります。その結果、不登校問題の解決が長引きますし、解決できない出、子供が大人年齢になってしまう場合もあります。それを逆行動の法則として表現できると思います。

それに対して、母親が解決を諦めて、各の瞬間の子供の姿を良しとすると、子どもの方では問題行動をしませんから、不登校問題の解決が早くなります。

親には辛い事ですが、子どもの不登校問題の解決(親が希望する形での解決)を諦めて、解決を子供にゆだねると、かえって不登校問題の解決が早くなるようです。但し、この事実の証明をする事はできません。実際に各の不登校の子供に対応をしてみた結果からの結論です。