働かなくて良い7

<お母様からのMSG>
私は、子どもが不登校になり目の前が真っ暗になり冷静な判断ができず、藁をもすがる思いで専門家の意見に従い忠実に実行したのですが、それは、「子ども温室育ちにする対応」だったのですか...
あまりの絶望で子どもにどう詫びればいいのか、これからどう生きていけばいいのか分かりません。
というご発言と、以下のご(主催者からの)発言は、矛盾していませんか?
若干のことを除いて、基本的にお子さんの心に沿った対応だと思います。それでもこの「学校に行かなくてはならない」という知識だけだとしたら、それだけでもお母様はお子さんの心に沿った対応が出来ていることになります。子供が楽しいことだけをして過ごしていたら、この知識も弱まっていくはずです。
お母様には納得いかないようですが、お子さんの心の立場から言うなら、とてもありがたいお母様だったと思います。
また、短くてもあと10年はかかるとのこと。このまま不登校ひきこもりでゲームとユーチューブしかしていない状況で、大人としての経験を積み重ねることなどできるのでしょうか?家にこもってゲームとユーチューブしかしていない子どもをあと10年以上もただ子どもを信じて待っていれば、大人としての経験を積み重ねて自分で解決してくれるような成長をするのでしょうか。教えてください。

お答えする前に、まず子供の立場から、子供の心の成長とは、そのために教育が果たす役割とは何かを考えて見て頂きたいと思います。子供は学校に行かなくても心はその子供なりに育ちます。学校教育がないと子供の心が育たないのではないです。日本文化に順応しやすく子供を育てるのに、学校教育が何かにつけて便利なので、日本中の子供が学校に通っています。叉子供もそれを子供の本能から求めて居ます。
では学校教育がなかったら子供はどうなるかと言う事ですが、子供はその子供なりに心を育てて大人になっていきます。その際に親が希望しない子供の姿にならないかと親は心配して親も学校教育を求めて居ます。その学校教育が子供を苦しめるている場合、子供は学校を利用しないで心の成長は可能です。どの様に可能かはここでは省略しますが、親が思うほど、学校教育は子供が大人になって社会で自立するのに必要ではないという経験的な事実があります。

>「子ども温室育ちにする対応」だった
温室育ちという言葉に、日本文化では悪い意味があります。危険から子供が守られているという意味では良い意味なのですが。温室育ちでも子どもの成長です。ただ、子供はそれをいつまでも求めて居ない、その子どもなりの成長を求めて居ます。その子どもなりの成長を求めることを配慮していないと言うだけです。その配慮を相談機関が教えてくれていないという問題点を指摘しただけです。

>あまりの絶望で子どもにどう詫びればいいのか、これからどう生きていけばいいのか分かりません。
お母様が子供を一時的に温室育ちにしたことを、お母様は自慢なさって良いのです。ただ、子供は温室で元気になったら、温室から出て行きます。その配慮をして頂ければ良いだけです。その温室から出て行き方は、子供によって皆異なります。お母様の子供の心に沿って、お母様が対応をしていけば良いのですが、お母様はお子さんの心に沿う対応という点をはっきりと認識していらっしゃらないだけだと思います。それはお母様が悩みながら見つけていけば良いので有り、母親にはその能力が備わっていますから、お母様自身を信じて、お子さんと関わって下されば良いです。お母様の今回のMSGは、お母様にお子さんの心が育つのを見守る勇気が無いと言う意味に理解しています。

>若干のことを除いて、基本的にお子さんの心に沿った対応だと思います。それでもこの「学校に行かなくてはならない」という知識だけだとしたら、それだけでもお母様はお子さんの心に沿った対応が出来ていることになります。
上記の様にお母様はお子さんを苦しめている学校からお子さんを守られたというすばらしい業績があります。只それだけでは、子供が持つ社会に向かって育とうとする能力が育つのに不十分です。この点を指摘しました。

>子供が楽しいことだけをして過ごしていたら、この知識も弱まっていくはずです。
これは説明しなくて良いですね。記憶が薄らいでいく、記憶を忘れるという意味です。

>お母様には納得いかないようですが、お子さんの心の立場から言うなら、とてもありがたいお母様だったと思います。
上記の様にお子さんの心を苦しめていた学校からお子さんを守ったという業績はとても大きいです。お子さんの将来に繋がります。しかしその業績は、お母様の本心からではなかったようですね。他人からの受け売りでした。それでもお子さんにとってとてもありがたい対応でした。その対応の後にお子さんの心が育つ対応が、母親として、お母様に必要なのですが、このMSGからはお母様の混乱だけがみえてきます。そのお母様の混乱を解消するには、経験的に後10年かかるという意味です。お子さんが成長して、お子さんの心が大人の心になったときに、お子さんがその間で身につけた日本文化から、お子さんなりの大人の姿を目指すようになれるからです。

>また、短くてもあと10年はかかるとのこと。このまま不登校ひきこもりでゲームとユーチューブしかしていない状況で、大人としての経験を積み重ねることなどできるのでしょうか?家にこもってゲームとユーチューブしかしていない子どもをあと10年以上もただ子どもを信じて待っていれば、大人としての経験を積み重ねて自分で解決してくれるような成長をするのでしょうか
そうです。お子さん自身が自分の将来を求めて動き出してくれます。今目の前のお子さんの姿からその様にお母様に思えないのはよく分かります。その様なお母様でも、お母様自身がお子さんを苦しめなければ、お子さんがお母様と所謂宵ははとこの関係であるなら、お子さんは未だ子供ですから、お子さんの成長の過程のいつかは、必ず社会に向かって動いてくれます。それがいつの時点か、予測することは難しいです。傾向としてはっきりと言えるのは、 「子供が子ども発の意思を出し始める」 のがきっかけだと、心の仕組みから言う事が出来ます。

ではお母様として良い対応とは何かというと、今の時点で、お子さん発のお子さんの意思を出せるような環境を整えてあげる事です。