就労支援

大阪の心療内科放火殺人事件の被害者の中に就労支援を受けていた人が多かったことに気づかれた人もいると思います。それらの人は心の問題があるので、治療を受けながら就労支援を受けていたのでは無いかと推測しています。この時の考え方は心の問題があるから、それを修正して就労できるようにすると言う物でしょう。
あくまでも推測ですが、就労が出来ない状況が出来たので、その結果心の問題を生じている場合の方が多いと思います。それまで問題なく就労し、活動をしていたのに、就労が出来ない状況を生じたら、誰でも程度の差はありますが、心の問題を生じます。ですから再就労の要素には、心の問題の解決と再就労する場とが必要と言う事になります。

職業安定所(名前は色々ですが)では、就労支援のための作業所があります。そこでは就労支援のための職業教育なども行われています。そこには職を失った人ばかりでなく、引きこもりの人などにも、就労を可能にする職業教育です。その筋の人の話ですと、最近は失職をした人、不登校からニートになった人、フリーターばかりでなく、有名大学を卒業しても働けない青少年の多いとのことです。

今の時代、必ずしも大学を卒業して将来が開ける時代は終わっています。働けない人、お金を稼げない人は、就労を続けるのが難しい時代になっています。今の時代、単に生きるだけでなく、苦境を生きて乗り切るだけの心のエネルギーを持って居る人が要求されるようです。そのために、良いも悪いも、いろいろな経験をして、それを乗り切っていける人に育つよう、子育てをすべきでしょう。それには必ずしも良い学校、良い成績を求めるより、しっかりと自分の意思を出して成長をしていく子供を求めるべきだと思います。

只未だに良い学校を良い成績で卒業し、エリートとして生きる道もありますから、必ずしも良い学校を否定する物ではありません。でもエリートとして生きられる人はほんの僅かです。それでも挫折を繰り返し、それを納得して生きて行く生き方も間違いではないです。