意識には言葉が必要

これも不登校と直接関係ない話ですが、興味がある方は読まれてみてください。

意識とは何かという問題があります。

夢を考えてみてください。どの人でも眠っている間に15分おきぐらいに夢を見ています。見ていても、眠りから覚めないと、そのまま忘れてしまって、目覚めたときに思い出しません。意識がない状態で、ぐっすりと寝ていたと表現することになります。夢も見ていたことに気づかないで、ぐっすりと寝ていたと感じます。

ところがある夢を見ていてその最中に目が覚めるとどのような夢を見ていたのかわかります。見ていた夢を言葉で説明できますから、意識があったことがわかります。つまり夢を見ている間は意識がある(過去の記憶を認知している)のですが、忘れてしまうとまるで意識がなかったかのように目覚めて、寝ている間は意識がなかったように感じます。

夢を見ている間は現実の物を見ているのではありません。記憶を呼び起こしている、つまり脳内の記憶を思い出す、追憶する反応をあたかも見ているように理解するのです。この事実から言えることは、意識と言うことは脳内の反応を言葉にして言えることが意識があることに必要な条件になります。言葉にできないと意識があることの証明にならなりません。別の見方をすると言葉にできないけれど、脳内に意識の脳活動があった可能性があるのです。そして何かのヒントを得たときに、その夢の内容をある程度思い出せる場合もあります。この意識に上らないけれど、記憶領域で行われていた脳活動を深層心理と表現しても良いかもしれません。AIで行われる深層学習とは異なります。

潜在意識とは直接知りようがない脳の活動のことです。その結果だけしか知ることができません。其れが皮質反射であり、習慣行動であり、情動です。