促通 条件反射

>多くの人が想像する辛いとは、何か違うのではないかと感じています。

これから申し上げますことは、理解できる方だけで良いです。多くの御母様方には理解ができないのが普通です。

情動判断=感情の判断は、大脳辺縁系にある扁桃体で行われます。視覚野聴覚など色々な感覚が扁桃体に送られて、それに相当する神経細胞に送られます。つまり扁桃体には、それに相当する神経細胞、情動=感情の入り口に相当する神経細胞があります。

扁桃体には先生に相当する神経細胞があります。その神経細胞が刺激されると一般に先生に関する感情、尊敬の感、優しさの感など感情を生じます。
扁桃体には大声でびくびくしてしまうような神経細胞があります。その神経細胞が刺激されると、体中に震えを生じるような神経細胞があります。

先生に大声でどらなられて、びくびくすると、先生に相当する神経細胞と、大声でびくびくしてしまう神経細胞が同時に反応をしてしまいます。するとその際に、この先生に相当する神経細胞と、大声でびくびくしてしまう神経細胞とが交差反応を示すようになってしまいます。脳科学的には促通と言います。これが条件反射の仕組みです。

つまり一度先生に大声で怒鳴られることで、先生に反応する扁桃内の神経細胞と、大声でびくびくして今宇神経細胞とが同時に反応をすることで、この二つの神経細胞の間に促通を生じます。

促通とは、元々繋がっていなかった二つの神経細胞の間で、一つの神経細胞ともう一つの神経細胞との間に強い結合ができて、一方の神経細胞が興奮すると促通で繋がっている神経細胞も興奮をする関係になってしまいます。不思議な現象ですが、脳神経細胞の間にそのような性質があるのです。

つまり、一度その先生が大声で生徒を叱ると、 その先生が大声を出して怒鳴らなくても、生徒の方でその先生を見ただけで、意識しただけで、扁桃体内にある先生に反応をする神経細胞と、大声でびくびくしてしまう神経細胞が反応を出してしまい、その生徒は、その先生を見ただけで、意識しただけで、その先生から受けた大声で怒鳴られた時の心を体中に再現してしまいます。