よい子を演じる

>元々、幼稚園までは、人が大好きで優しく、好奇心の強い活発な子でした。
これは素直なお子さんの姿です。

>昨年4月から転校先の近所の小学校に通い
不登校の子供の心が元気になったら、転校の必要はありません。転校と言うことは新しい環境と言うことで、不登校が完全に解決していたなら、転校しても良いですが、心が元気になった子供なら、転校を希望しなかったはずです。
つまり子供が転校をしてその後元気に学校に通えていたとしても、まず第一に考えなくてはならないことは、子供がよい子を演じている、ご両親のために無理をして学校に行きだしたと、考えるべきでしょう。餅間違っていても、子供の心を苦しめることはありませんから。

>先生方とも信頼関係があり、この約1年は元気に通っておりました。
見かけ上元気でも、心は辛かったはずです。その結果心のエネルギーが低いままですから、

>勉強は嫌いです。理解力には問題無いように見えますが、面倒くさがったり、ノートの字も汚く殴り書きで、漢字のテストは0点の時もあり、勉強にやる気はありませんでした。
この姿になります。本来の息子さんなら、心が元気になったときには、第一行に書かれている姿になる、またはそれに近い姿になるはずなのです。

>家ではほとんどユーチューブかゲームをしておりますが宿題程度は声をかけ、あとは自由にやらせていました。また、頻度は高くありませんが、放課後に友達と約束がある日は嬉しそうに家を飛び出していきます。
これらは良い姿ですね。

先生方からも、友達とも仲良くやっている、とのコメントをいただいていました。授業参観でも挙手したりグループワークにも参加して、楽しそうにやっていました。
これらも良い姿です。よい子を演じているだけなのか、その無理をしているのがお子さんを苦しめているのか、ここからは分かりません。多分後者の可能性を考えなくてはならないと思います。

>そのような状態で約1年経過し、少し安心していたところ、今朝起こしても頭から布団をかぶりうつぶせで枕に顔をつけて泣き、起きませんでした。理由は言いませんでした。
よい子を演じ続けて、演じ続けられなくなったのか、それとも学校でお子さんを辛くする何かがあったのか、分かりません。あくまでも推測ですが後者でしょう。後者だと、其れまでよい子を演じ続けていたので、学校内の辛いことにより敏感になっています。他の子供では何でも無いことで、お子さんはとても辛くなってしまいます。私の経験からこの可能性を指摘しておきます。

>息子には塾には行かなくて良いよ、と言いましたが、「とりあえず行ってみる」と言っています。
これも本心でなかったはずです。

>今日学校を休んだのが、一時的なものか、不登校の再発なのか、分からずにおります...
もっと長い時間、不登校にした方が、息子さんは心のエネルギーを高める可能性が高いです。

息子さんは基本的によい子ですから、私の経験では、FCRの強さにもよりますが、この程度なら、性格がよい子は荒れることは少なくてよい子を演じる傾向があります。

>しかし、私はそれを咀嚼して自分の頭で考えて自分の息子と私に合った対応に応用する必要がありますよね...難しい。
よい子を演じるという概念をもう一度理解して頂きたいと思います。
ただ、子供よい子を演じたとき、普通の人ではよい子の姿ばかりに目が行ってしまい、大人の前では示さない心の辛さの表現に気づくことはとても難しいです。そのためには、大人から見て少しでも問題がある姿が見られるときには、その他のよい子の部分はその子が演じているのではないかと、考えてみる必要があります。それでも難しさがあります。