発達障害 2

脳に何らかの客観的な、解剖学的な、組織学的な、異常が全くないのに、ただ単に親が子育てをする際に難しさを感じる場合の発達障害についてです。この場合は、その子どもの個性と考えるべきなのでしょう。この場合の発達障害は成長とともに解決出来ますが、その解決までの時間を待てないというのが現実のようです。親や大人は子供のために、早くその障害を解決してあげようとしますが、子供自身はそれも子供の心を苦しめているようです。

その結果、子供が示す未発達の症状を改善するための大人からの対応が、逆に子供を苦しめて、大本の症状も改善しないばかりか、子供に他の今まで無かった発達障害の症状を出す場合も経験しています。

不登校の子どもへの対応をしていますと、発達障害又は発達障害の疑いと診断された子供に頻繁に出くわします。時には投薬を受けている子供もいます。不登校の原因が発達障害のためと理解されている場合です。登校刺激を取り除くとそれらの症状が消失しますから、子供自身の心を苦しめることで発達障害と診断されるような症状を出していたことが分かります。