児童館

テレビ放送で、児童館の不足、児童館にかかる費用が家計に負担、と言う報道がありました。

少子化、夫婦伴稼ぎ、その結果として放課後の子供の居場所が問題視されています。昔は近所に同年代の子供がいて、近所で群れて遊んでいました。今は子供が少なくてそれが出来ません。また、子供の事故を恐れています。昔は子供の事故も騒がれましたが、それでも家の近所で遊ばせました。

時代の違いですから、仕方ありませんが、学校という広い場所があるのに、学校が学校という機能ばかりを主張して、放課後の学校の利用が考えられていません。放課後学校内での事故が学校側には一番の問題なのではないかと思います。又、学校の職員と児童館の職員と、同一場所で仕事をするという点を、学校が嫌うのでしょうね。行政も文科省と、厚労省と、縦割りですから、難しさがあるのでしょう。

不登校の子どもの対応をしていると、一日中家の中でゲームやネットをしていても、子供はその子供なりに育ってくれます。ゲームやネットを卒業して次のしたいことを求めて、家の外にも行ってくれます。不登校の子どもを持たない親は、子供が家の中でゲームをしたり、ネットをしたりしているのを教育上良くないとか、健康上良くないと判断しているのでしょう。実際はその様なことは無いのですが。又、子供を家の中に一人にしておいておくことの不安があるのでしょうね。つまり親が子供を信頼していない、絶えず大人の監視下にあり、事故が無く、親の思うような子供が育つことを求めているという意味では無いかと思います。

果たして絶えず大人の監視下の子育てが良いのか、大人の監視が無くても家の中で子供がしたいことを楽しんで成長をするのが良いのか、親の思いや立場と、子供の思いと立場の違いを、はっきりと言ってくれる教育関係者が居ないことも事実でしょう。子供が事故を起こしたり失敗することを極端に嫌う大人社会、極めて極端な表現ですが、親の思い通りに育つ子供を求める親たち、それでも日本社会では正解であり、その仕組みから日本で、世界で、活躍できる人を輩出していますから、今の社会が必ずしも間違っていないですが、子供の立場から言うならどうなのでしょうね。