学校恐怖症=不登校と高所恐怖症

<質問>

学校恐怖症(=不登校)は、先生のやり方ですと、学校から離し、家の中から登校刺激を無くし、子供を享楽的な楽しみ(ゲームなど)に没頭させていれば、学校恐怖、トラウマは薄れていくということですが、高所恐怖症も、もし仮に治さないといけなくなった場合、高い所へ昇らず、家の中でゲームしていればそのうち治るんでしょうか?

<回答>

>学校恐怖症(=不登校)は、先生のやり方ですと、学校から離し、家の中から登校刺激を無くし、子供を享楽的な楽しみ(ゲームなど)に没頭させていれば、学校恐怖、トラウマは薄れていく
その通りですし、不登校が問題になるのは、義務教育の時期と最近では高校年齢までです。それを過ぎると登校する必要がなくなりますから、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRは機能をしなくなります。つまり義務教育を終えてから高校年齢まで、不登校の子どもには回避できない嫌悪刺激ですが、其れ以後になると回避できる嫌悪刺激になり、トラウマとしての機能が無くなってしまいます。子供によっては高校年齢でも学校がトラウマを反応させる機能が無くなってしまう場合もあります。機能が弱くなるだけで完全に消失する=脳内に学校に反応をする恐怖の条件反射の神経回路が無くなるのではないようです。学校恐怖症=不登校の機能が見かけ上無くなるのであり、その代わりに学校にそれなりの楽しさが出来て、トラウマとしての機能を無くしてしまっているようです。

高所恐怖症を人はどうやって学習するのか、私も知りません。高所でその人なりの強い恐怖を経験したからでは無いかと推測されます。高所恐怖症は高所に居るだけでは生じません。高所でもその人特有の高所であり、その高所を意識したときに生じているようです。きっと子供にもあると思います。但し、高所恐怖症を治さなければならないという必要性は日常生活の中にありません。その点で学校恐怖症=不登校と異なります。

>高所恐怖症も、もし仮に治さないといけなくなった場合、高い所へ昇らず
それだけで、恐怖を生じる条件刺激を回避できますから、高所恐怖症を解決するのに十分ではないかと推測されます。高いところと意識しない場所で過ごすだけで大丈夫だと推測されます。但し実験をしたことはありません。

>家の中でゲームしていればそのうち治るんでしょうか?
家の中も、ゲームに没頭することも、高所恐怖症の解決には意味が無いことになります。勿論しても良いのですが。

高所恐怖症が問題になるのは大人になってからのようです。しかし大人になると意識的に高所恐怖を回避する方法が出来ます。そのことなどを踏まえて、学校恐怖症=不登校と同列に議論をすることは出来ません。