子供の心に沿わない対応

<MSG>

不登校、引き籠もりの10歳の息子です。思い当たることはないのですが、私に怒りをぶつけています。なんとかしたいのですが、うまくいかずそれが辛いです。信頼関係を回復するためには安心して引き篭もらせてあげること、との理解で宜しいですか?
一生懸命気分転換をしてキモチ前向きに笑顔を心がけておりますが、本音を言うと本当に辛くてしんどい毎日です。挫けずなんとか前を向きたいと思います。

<解説>

>私に怒りをぶつけています。
お母さまから登校刺激を息子は感じ取っています。何が登校刺激になって居るのか、このMSGからは分かりません。又は、お母さまの姿から、息子は自己否定を起こしている可能性があります。この場合、息子の姿は怒りですが、息子は何故自分が辛くなるのか理解できません。自分を辛くする母親に反応をしている姿が、怒りの姿なのです。今までそれだけ辛い対応(息子が怒りという形で自分の辛さを表現しなければならないほどの)を息子にし続けてきたのですから、お母さまは御母様自身を犠牲にしてでも、息子の怒りを受け入れる必要があります。具体的な対応法は、お母さまに原因や理由が分からなくても、息子に徹底的に謝って、共感とスキンシップです。

>なんとかしたいのですが、うまくいかずそれが辛いです。
それほど息子さんを苦しめたのですから、目先の対応で解決出来ません。それでも息子はお母さまの近くに、お母さまで守られていたいのですから、今に息子もお母さまの信頼感をテストし始めると思います。それに合格する必要があります。
母親として何とかしたいのはよく分かります。その何とかしようとすることが息子の心に沿っていないのです。大人の心と子供の心が異なるからです。何とかできる方法とは、共感とスキンシップだけです。

>信頼関係を回復するためには安心して引き篭もらせてあげること、との理解で宜しいですか?
当面はそれで良いです。日中は家の中を息子さんの天国にして上げて下さい。その間にお母さまの意識改革がもっと必要です。かなりできているのですが、今ひとつ、重要な部分です。

>一生懸命気分転換をしてキモチ前向きに笑顔を心がけておりますが、本音を言うと本当に辛くてしんどい毎日です。
お母さまの本音を息子は息子なりに耐え続けてきて、耐えきれなくなったのです。息子の心を守るために、お母さまもこれを乗り切って上げて下さい。
笑顔は絶対に必要ですが、気持ちを前向きと言っていらっしゃいますが、それはお母さまの思いを前面に出す可能性があり、ありのままの息子を認めなくする可能性が高くなります。換えってお母さまの対応を間違えさせ得てしまいます。辛いでしょうが、ありのままの息子を笑顔で受け入れて上げてください。
しんどいのは息子も同じです。息子のしんどさから息子を守るのが先なのですが、お母さまが耐えきれなくなったら、ある期間息子から離れる対応も悪くないです。

>挫けずなんとか前を向きたいと思います。
くじけても良いです。可能な限り息子の所から逃げないで、家の中を息子の天国にして上げてください。前を向く必要がありません。前を向こうとするからお母さまは苦しいのです。ありのままの息子を認めることは、お母さまにとって辛いと思います。それでも息子と一緒に苦しんで上げて下さい。