学校に行かなくてはならない

娘は18歳。学校、受験、アルバイトと目的は違うけれど今までと同じことを繰り返しているようで、今回こそは学校もアルバイトも早く辞めてまた家でゆっくりしてほしいと、母親は思っていました。高校を止めないと娘が春に自分で決めたことだったので、高校を退学させることは否定してしまうようで、高校を止めさせることを母親はためらっていました。11月に入り、自傷行為をしたことを打ち明けられ、同時にバイトは辞めると話してくれました。手首を傷つけたことは悲しいことですが、自分からバイトを辞めると決断してくれてホッとしていました。バイト先にも連絡しました。けれど、娘はどんどん落ち込んでしまい、部屋に引きこもってしまうようになりました。今外に出ることは娘にとって心身ともに酷だと感じ、先程「家でゆっくりしてほしい。休んでてほしい。バイト先には母さんが行くから連絡きたら教えて」と言うとポロポロ涙をこぼしてうなづいていました。

<解説>

文脈から行って、娘の心は不登校、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRがあると判断されます。娘は学校や勉強など、学校を意識する物に反応をして、心が辛くなってしまうはずです。

>娘は18歳。学校、受験、アルバイトと目的は違うけれど今までと同じことを繰り返している
家の中に、娘の周りに登校刺激がある可能性もありますが、娘自体の知識に学校に行かなくてはならない、大学に行かなくてはならない、学校に行かないなら働かなくてはならないという、強い登校刺激となる知識があるようです。

その知識を娘自身で娘から取り除くことは大変に難しいです。と言うより、娘自身がその知識にすがりついていると言って良いかも知れません。そしてその知識を娘から取り除けるのは、母親だけだと言って良いと思います。

>今回こそは学校もアルバイトも早く辞めてまた家でゆっくりしてほしいと、母親は思っていました。
母親は娘から登校刺激になる知識を取り除こうとしていますが、その対応が不十分なようです。「母親の責任」で娘から学校を取り上げ、アルバイトも取り上げる必要があります。この対応をすると、最初は否定されたと娘は荒れるかも知れませんが、直ぐに心が楽になって落ち着いてきます。

>高校を止めないと娘が春に自分で決めたことだったので、高校を退学させることは否定してしまうようで、高校を止めさせることを母親はためらっていました。
娘は、その本心では高校に行かれないのです。退学を求めていたのです。しかし母親の前ではよい子を演じて高校に行きたい、高校に行くと言ったのです。それを母親が娘の本心だと理解して、高校を止めさせることをためらいました。その結果娘の心が辛くなったのです。

>11月に入り、自傷行為をしたことを打ち明けられ、
高校を止めさせてもらえないので、トラウマが反応をして、辛くなり、自傷行為をしたのです。よい子を演じていたことを見抜けなかったのは仕方が無いことですが、今からでも遅くないです。母親の責任で(娘がよい子を演じなくて良くなります)、高校を退学させて上げて下さい。

>同時にバイトは辞めると話してくれました。
少しだけお母さまの対応が娘の心を楽にした部分がある様です。学校に向かう辛さから自傷行為をしましたが、社会に向かい辛さは母親の対応で軽くなったので、バイトを止めてくれました。

>娘はどんどん落ち込んでしまい、部屋に引きこもってしまうようになりました。
それは母親の対応が悪かったのではなくて、時節柄(進学校年度に近づいている)娘の知識が学校に行かなくてはならないと言う登校刺激を作ったのでしょう。

>今外に出ることは娘にとって心身ともに酷だと感じ、先程「家でゆっくりしてほしい。休んでてほしい。バイト先には母さんが行くから連絡きたら教えて」と言うとポロポロ涙をこぼしてうなづいていました。
この母親の対応が娘の心に届いて良かったです。この対応を母親が学校についても娘にする必要があります。