このような質問を受けました。 3

前回、不登校の子供をその心から分類しました。身体的な問題から学校に行けない子どもは分類に入っていません。また欧米で言われている、子どものなまけから学校に行かない子どもについて、子どもの心の構造から言ってその様なことはありません。子どもが怠けから学校に行かないと大人が判断したなら、それは子供が学校に行けない問題点を大人が気づいていないという意味です。子どもの心は大人の心と違うので、大人の心で判断すると間違いを生じます。

1.持って生まれた性格から学校という子ども社会、集団生活に拒否反応を生じる子ども
このような子供は幼稚園入園児から、小学校入学時から学校に行けません。それでも行かそうとすると、子どもの立場は弱いですし、親を大好きですから、子どもはまず大人の期待する姿(=よい子を演じます)をとります。可能な限りよい子を演じていても、その内によい子を演じられなくなって荒れたり問題行動をしたり体や心の症状を出すようになります。それでも幼稚園や学校に行かせようとすると、学校に反応をするトラウマ=fecorを学習してしまい、学校に行けなくなり、対応が大変に難しくなります。
学校に反応をするトラウマ=fecorを学習する前に幼稚園や学校から解放をしてあげると、時間はかかりますが、子どもは体の成長とともに、心も成長をして、その本能から子どもの集団である、新しいことを知ることが出来る学校を求める様になります。それには経験的に何年かかかります。それ故に、子どもの持って生まれた性格から学校を拒否している、学校で辛くなる子どもは、早めに学校から解放をしてあげて、その子どもなりの自然な成長を待つことで、心の成長から子どもの方で学校を求める様になります。
学校に反応をするトラウマ=fecorを学習してしまうと、3.の子どもへの対応と同じになります。トラウマ=fecorを学習した子どもは学校を思い出しただけで、学校を意識しただけで辛い症状を出しますが、トラウマが無い子どもはこのようなことがない事で区別が可能です。