再登校と自殺

不登校の子どもを持つ母親からのメールです。子どもの動きが大きくなって、同級生とも遊び始めています。
それから、再登校に対しての疑問もまだぬぐえません。母親にとって子どものこころがわからないなら、本当に子どもが、学校に対する恐怖を忘れて、fecorを無くして、学校に戻ろうとしているのか、わからないからです。
気になる記事も見ました。自殺をする子どもは、不登校を経験している割合が高く、もっといえば再登校している割合が高いというものでした。きっと、それは、自分から再登校をしているのではなくて、周りから押されて再登校している子どもの方が多いということですよね。

>それから、再登校に対しての疑問もまだぬぐえません。
常識できには、子どもが元気に動き出して、同級生とも遊び、学校の話が出てくると、子どもは学校に行かれると判断すると思います。ところがこの母親は、子どもの見かけからだけではなくて、はたしてこどもががっこうに行かれるだけの心のエネルギーを持っているかという観点から、子どもの姿を見ようとしています。また現在の子育てではそれがとても大切なことです。この母親は子どもの心が元気になるためという観点から、再登校についての子どもの心を考えていらっしゃいます。

>母親にとって子どものこころがわからないなら、本当に子どもが、学校に対する恐怖を忘れて、fecorを無くして、学校に戻ろうとしているのか、わからないからです。
子どもの姿から考えるなら、子どもは十分に元気に動き回っているし、同級生とも遊べると言うことは、同級生からの登校刺激に耐えられることを意味しています。ただ、同級生と遊ぶという楽しさと、同級生という登校刺激が相殺して、遊ぶ楽しさが優勢だから、今は遊べています。

これで学校に行って、学校という強い登校刺激、友達と遊ぶ時間はあっても遊べない時間が多いし、学校からのいろいろな制約が子どもを苦しめるでしょうから、学校に行かれると判断するのは間違いになります。しかし、同級生と遊べるという事実は、子どもがよい子を演じていない限り、同級生と遊べないとか、同級生を回避するよりは、心が元気になっていると言うことは言えます。

>気になる記事も見ました。自殺をする子どもは、不登校を経験している割合が高く、もっといえば再登校している割合が高いというものでした。きっと、それは、自分から再登校をしているのではなくて、周りから押されて再登校している子どもの方が多いということですよね。
このことを言う大人がほとんどいないことが気になります。本当にその通りだと思います。年間一万人以上のこどもが自殺をしています。多くの自殺をする子どもは遺書を残していません。発作的に自殺をしています。遺書を残していないから、原因不明と言うことでそれ以上の自殺の原因は調べられていません。報道もされませんから、多くの人は、多くの子育てをしている親はその事実を知りません。この事実を子育てをしている親が知らないと言うことは、不登校の子どもを育てている親は、多くの親で間違っていないと思われている常識的な不登校の子どもへの対応をすると、子どもが死んでしまう場合があることを考えないことになります。