母親へのアドバイス1

ある御母様から、「心が辛い子ども」の連載の後の以下のようなコメントを頂きました。

<コメント>
学校勉強くらいさせろと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください
家の手伝いくらいさせろと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください
外に連れ出せと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください
規則正しい生活させろと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください
風呂に入らせろ、歯を磨かせろと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください
担任の家庭訪問くらい(子供を)出させろと騒ぐ身内を黙らせる方法教えてください

心が辛い子どもと母親の関係の説明は、心が辛い子どもで書きましたように、だいたいの方向性があります。

ところが心が辛い子どもを育てている母親と、父親、義理の父母との関係はとても複雑でなかなか一言で言えません。それでも父親が母親を支えようとしてくれるなら、父親への説得は難しいなりに可能です。母親が父親を説得できなければ、私たちを父親に紹介してくださいますと、私たちでも可能です。しかし父親が父親の知識を振りかざして、聞く耳を持たないなら、父親に関して私たちでもどうにもなりません。

祖父母への説得はきわめて難しいです。孫がかわいいと言いながら、孫の心に沿った感じ方はできないからです。常識的な発想に固まっていますから、説得も不可能です。それ故に心が辛い子どもを育てる母親は祖父母と一緒に住まない方が良いです。物理的な距離を開けた方が良いです。そのためには父親の協力がどうしても必要ですね。可能なら二世帯住宅も避けられた方が良いですが。

心が辛い子どもは、自分の心に沿わない対応を受けると暴れたり問題行動をします。子どもが暴れると、父親や祖父母が暴れないように対応を控えますが、その代わり母親に暴れさせるな、問題行動をさせるなと、圧力をかけてきますから、その圧力で母親はより辛くなります。

そこで対応法ですが、心が辛い子ども(現在の多くの心が辛い子どもとは不登校)は、登校刺激を与えなくてゲームやネット、漫画、youtubeなどに没頭していたら、それほど問題行動をしません。自分で勝手に寝起きして、食事も台所にある物を探して食べますから、基本的に母親は同じ屋根の下に住む他人のようであっても大丈夫です。しかし所々で母親からの共感とスキンシップが必要なことに注意をする必要があります。

続きます。