笑顔

ある不登校の子供を育てる母親からのMSGです。

共感とスキンシップで子供が楽になるのは、母親が学校へ行かない自分を受け入れてくれていると言う安心感を与えるからです。
我が家の場合、この安心感が目に見えて子供に表れたのは、対応始めて半年ほど経った頃でした。そしてその間に築かれる親子の信頼関係がしっかり出来上がるまでには、数年かかりました。それは、子供からしてくるテストが数年間続いたので、今振り返るとそれくらいかかったと感じています。でも、テストは最初ほどではありません。徐々に減っていきます。それも合格していったから減って行き、いつの間にか終わっていたと言う感じです。

私はこの経験を通してわかった事があります。子供が辛い時、とことん学校を忘れさせる必要があると言う事です。それには学校を思い出すものは家庭から除き去る事が必要です。でもそれだけでは駄目で、私自身が子供に学校へ行って欲しいとか、他の子供みたいに外に出て欲しい、元気に遊んで欲しい、ちょっとくらい勉強して欲しいなど思わない事です。たとえ思っていてもそれを子供に絶対に知られてはならないと言う事です。

私は学校へ行って欲しい気持ちは2ヶ月で消えました。子供が苦しんだ学校に戻って欲しいとは思わなくなりました。学校、勉強、教師を思い出すものは目につかないようにしました。でも、友達が遊びに誘いにくると、登校刺激になるから遊ぶのを控えさせると言うよりは、遊んでおいでと言う気持ちの方が強かったように思います。

あとで子供が刺激を受けて荒れる様子を見てやっと、今はとにかく引きこもらせた方が子供のためだと痛感したんです。友達は一時期は登校刺激になりましたが、ゲーム三昧生活の中に友達が入ってくるようになって、友達と楽しんでる様子がわかるようになりました。

子供は母親の表情、様子からでも登校刺激を感じとります。子供には全く関係のないことで私が落ち込んでると、子供はどうしたのかと聞いてきました。子供は自分のせいで私が元気がないんじゃないかと言ってきたこともあります。いつもお母さんは笑ってるのに、笑顔がないからって言われました。それほど子供は私を見て感じ取って自分を責めるんだと知りました。笑顔がないと子供は学校に行ってないからだと、今の自分にお母さんはがっかりしてるんだと受け取っていました。

この経験は、私が笑顔でいる事が子供をどれほど安心させるか知ることになりました。それで笑顔、とにかく笑顔!と意識する事が始まりました。笑顔をやってないと子供は元気にならないです。いつまでも辛いです。

子供がいまいち元気にならないなと思う母親は、笑顔を意識するといいと思います。そしていつ学校に行くんだろう、、などの気持ちも捨てた方がいいです。
捨てれないなら、絶対に気づかれないようにしていただきたいです。子供はすぐに見破りますから。そうなったら子供はいつまでも辛いままです。

母親も辛いし、その辛さが長引く時もありますね。私も子供が荒れたり子供に付き合って逆転生活になった時はなり辛かったです。そんな時は先生や友人に愚痴を聞いてもらいながら、また同じ対応をしている母親に気持ちを聞いてもらったりしてました。

たくさん大変なこともあったけど、子供の心にそった対応はこれだと私は実感しています。辛い子供の心にそった対応だからこそ、母親はまるで地獄に落ちたかのような経験をするのだと思います。