2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

クスリを飲むか飲まないか 2

このように精神症状が辛いから向精神薬を飲むのですから、向精神薬を飲むことで辛さが軽減すると言う事はあっても、楽しくなると言う事はありません(精神高揚作用のある薬は別です)。向精神薬を飲んで居るだけなら精神症状が軽減しても現状維持だけです。発…

クスリを飲むか飲まないか 1

向精神薬とは精神症状を軽減する薬で、精神症状を出す大本を治して精神症状を出さなくしているのではありません。人によって異なりますが、精神症状を軽減する可能性が高いので、薬として認められています。医者は向精神薬を飲むことで精神症状を出す大本も…

心のエネルギーの分配 10最終回

そこで親は親が希望をすることと一緒に無くなることがない大きな接近系(ご褒美)を子どもに与えて続けることで、親が希望することを子どもに繰り返しして貰い、子どもの習慣化させることが出来ます。但し無くなることのない大きな接近系(ご褒美)を与え続…

心のエネルギーの分配 9

今一度心のエネルギーとは情動の接近系で、接近系を実現しようとするトータルの方向性です。トータルの意欲です。それに対して物や事象が持つ接近系とは、その刺激情報が大脳辺縁系に到達したときに生じる接近系の大きさです。どれだけ意欲を引き出せるかと…

心のエネルギーの分配 8

子どもの心が元気になってきたところで、親が希望する事を与えるには、その希望することに大きな接近系をつければ良いです。その方法としてよく使われるのは~してくれたら~をあげようというご褒美をつけることです。親が希望をすることへ心のエネルギーを…

心のエネルギーの分配 7

もう一つ大きな問題点は、子どもが希望していないことを親が与えるという対応は、子どもの方で今の子どもを認めていない=今の子どもをこれではいけないと親が思っている=其れは今の子どもを其れではだめだと親が否定していると子どもが理解します(心が辛…

心のエネルギーの分配 6

今一度物理的エネルギーとは筋力と其れを発揮しようとする性格により異なります。心のエネルギーとは意欲と表現し直して良いと思います。其れが言葉で表現できるときには意思と表現して良いと思います。各の物や事象が生じる意欲は情動の接近系に相当します…

心のエネルギーの分配 5

親は心のエネルギーを親が希望する方向に注いで貰いたいです。子どもからしない心のエネルギーの分配を、親が希望する方向へ向けて欲しいです。親が希望することを子どもにして欲しいという意味です。既に心のエネルギーが大きくなった子どもが自分からその…

心のエネルギーの分配 4

心のエネルギーが十分に貯まっても、子どもがその心のエネルギーを何処に使おうかとすることで子どもの姿が異なってくることを申し上げました。多くは今までしてきたことに心のエネルギーを注ぎ、その過程の中で新たに経験した接近系にも心のエネルギーを注…

心のエネルギーの分配 2

不登校に対応をしている団体で不登校への対応法はことなります。私たちは不登校の子供の心を元気にしたら、子どもの方で自分から不登校問題を解決して、社会に向かって成長をしてくれると説明をしています。心を元気にするとは心のエネルギーを高めるという意…

心のエネルギーの分配 1

<症例>小学3年生から不登校の息子です。小学6年生になった現在ネットやゲームで家の中で楽しく過ごしています。同級生だった友達とネット上で学校に話しもしますし、その友達と遊びます。学校に行っていなくて、勉強はしていませんが、それ以外の若干の…

大人の引きこもり 21最終回

推測される原因として、既に社会的自立をしていなければならない年齢なのに、現実に社会的自立を果たしていないことから生じる葛藤が、気づかない自己否定になり、心のエネルギーを奪っているのではないかと思います。年齢が進めば、ますます葛藤が強くなっ…

大人の引きこもり 20

脳科学的には、プラスの心のエネルギー=背景に情動の接近系が働いている状態での行動マイナスの心のエネルギー=背景に情動の回避系が働いている状態での行動意識からの行動は、意識が働いている状態、記憶が機能をしている状態とは、背景に情動の接近系が…

大人の引きこもり 19

$7 心のエネルギー以下は大人の場合の心のエネルギーについてです。 以前にも触れたことがあるのですが、心のエネルギーの見分け方を書いておきます。再度注意しておきますが、物理的なエネルギーと異なり、心のエネルギーとは意欲の強さ、言葉に基づいて…

大人の引きこもり 18

1)の行動は心のエネルギーがマイナスだと出来ない行動だからです。1)の行動が出来るという事は、心のエネルギーがその行動ができる時はプラス二なっているのです。1)の行動をしないときは、必ずしも心のエネルギーがプラス二なっているとは限りません…

大人の引きこもり 17

つまり、このような大人を家の外に引き出して、社会に引き出して、社会性を持たせるには、周囲からの援助でこのような大人に合った、このような条件と、環境を作ってあげる必要があります。ここが子どもの引きこもりへの対応と異なるところです。 子どもの行…

大人の引きこもり 16

1)これらの大人の心のエネルギー、しっかりと意思を出させる能力の度合い2)受け入れる社会がどれだけこれらの大人を受け入れる寛容さがある度合い 心のエネルギーとは情動の接近系です。自己否定は強力な回避系です。自己否定がある限り、情動は回避系に…

大人の引きこもり 15

不登校から引きこもり、ニート、フリーターの大人について、社会的自立を持たせるために手助けが必要と申し上げました。これらの大人の心が元気になってしっかりと意思を出すようになっていたら、手助けは必要ありません。 現実にその様な自分から社会性を持…

大人の引きこもり 14

大人の引きこもりの対応法を述べていると、多くの不登校引きこもりの子どもを育てている親から不安の思いが寄せられています。今は子どもでも後何年かすると大人になるから、その時のことが心配だと訴えてきています。成人の目安は20歳ですし、それが法律…

大人の引きこもり 13

家の外に出て社会と関わるので、完全な引きこもりよりニートの方が良い、お金を稼いでくれるのだからニートよりフリーターの方が良いと、日本社会では考えられているようです。心が辛い人を社会との関わりで分類するだけでなく、その大人の心から考えて見る…

大人の引きこもり 12

家の外に出ることでその大人の人の否定に晒され続けています。それでも何かをしたいという接近系が勝っていますから、その何かをしたいという接近系がある限り、家の外にいることが出来ます。しかしその大人を否定する物があると、すぐに回避系が強くなり、…

大人の引きこもり 11

$6 脳科学的理解 人間の行動は、意識行動、習慣行動、情動行動の三つがあります。引きこもりの大人には意識行動として、引きこもっていてはいけない、社会に出なくてはならないという知識から行動をしようとすることだけを考えれば良いです。習慣行動は引…

大人の引きこもり 10

$5 社会的自立 引きこもっていた大人は既に大人の心になっていますから、周囲の人の援助を利用して、理性的に社会的な自立が可能になります。但し他人からの援助があったとしても、引きこもっていた人は依然として否定に敏感です。普通の大人では何でもな…

大人の引きこもり 9

不登校で引きこもりを続けていた子どもがそのまま大人年齢になった場合の大人は、その人の親から引きこもりを止めさせようとする対応を受けるだけで、親から否定されたと反応をしてとても辛くなってしまい、回避行動をしてしまいます。親から引きこもりを止…

大人の引きこもり 8

就学年齢を終えた引きこもりの子どもや大人に残っているのは、この自己否定です。この状態で大人年齢になっても、この自己否定を避けるために、引きこもりの大人は享楽的な遊びに没頭せざるを得ません。それを否定されて、引き籠もりを止めさせられる対応を…

大人の引きこもり 7

$4 不登校引きこもりの子供から大人の引きこもりへ不登校で引きこもりを続けていた子どもがそのまま大人年齢になった場合の引きこもりを考えると、その対応がわかりやすいです。不登校の子どもは登校刺激を避けるために引きこもっていましたが、その引きこ…